茨城県守谷市の高速道路で起きたあおり運転事件で、事件と無関係なのに、トレンドブログで「同乗の女」というデマを流され名誉を傷つけられたとして、東京都の女性がプロバイダに投稿者の情報を開示するよう求めた訴訟の判決で、大阪地裁は5月12日、氏名や住所、メールアドレスの開示をプロバイダに命じた。
女性はツイッターやインスタグラム、まとめサイトで誹謗中傷をした人に対して、複数の開示請求訴訟を提起しており、判決は一連の訴訟で初めて。今後、開示された情報をもとに損害賠償請求をおこなう予定だという。
代理人の小沢一仁弁護士は「今回はトレンドブログの運営サーバーに対して契約者情報の開示請求をおこなったため、開示請求の相手方はブログサービスの提供社1社だったが、それでも8カ月ほど時間がかかった。
総務省で発信者情報開示のあり方について検討が始まっているが、IPアドレスの任意開示や外国法人に対する海外送達など柔軟に対応することで、期間の短縮がはかれるのではないか」と話した。
女性は元愛知県豊田市議の原田隆司氏に対して、慰謝料100万円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしており、判決が控えている。