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日赤が「宇崎ちゃん」献血コラボきっかけでガイドライン策定、第二弾は漫画仕立てに
第一弾キャンペーンで「不適切」と指摘される中、「宇崎ちゃん」のポスターが通路から撤去された献血ルーム(東京都新宿区、2019年10月22日弁護士ドットコムニュース撮影)

日赤が「宇崎ちゃん」献血コラボきっかけでガイドライン策定、第二弾は漫画仕立てに

日本赤十字社は2月1日からラブコメディ作品『宇崎ちゃんは遊びたい!』のキャラクターを採用した献血キャンペーンを実施するにあたり、新たにガイドラインを設けたことを明らかにした。

「宇崎ちゃん」は「カワイイ巨乳後輩」と説明されるキャラクターで、昨年10月から1カ月間、献血キャンペーンの第一弾が実施された。しかし、バストの形がはっきりとわかる服の宇崎ちゃんのイラストが使用されたため、「性的なイラストを公的なキャンペーンに使用するのは不適切」などと批判を集め、物議をかもしていた。

始まった第二弾のキャンペーンの記念品は、「宇崎ちゃん」と「先輩」の2人が献血に訪れるという漫画が描かれたクリアファイル。献血ルームの様子が伝わるストーリー仕立てになっている。

弁護士ドットコムニュースはこれらキャンペーンの趣旨や効果などを日赤に取材。次のように回答を得ている。

「皆様にいただいた貴重なご意見を真摯に受け止め、新たにガイドラインを策定し、それに照らして実施しているものとなります」

●国や自治体、日弁連のガイドラインは?

広報や企画における表現については、男女共同参画社会基本法の趣旨に基づき、国や自治体、日弁連など多くの公的機関が2000年代以降、男女平等などの視点から、ガイドラインを策定してきた。

その中では、「内容と無関係に、女性の水着姿や身体の一部などを使うと『性的側面を強調している』と受け取られるおそれがあります」(内閣府「男女共同参画の視点からの公的広報の手引き」、2003年)といった注意が呼びかけられている。

また、内閣府の手引きでは、「伝えたい内容は何か」「伝えたい対象は誰か」「特に強調した点は何か」などを事前に検討するよう求めている。

途中の作成過程では「男女双方が想定された表現になっているか?」「男女がバランス良く登場しているか?」「男女で異なる表現、いずれかに特有の表現をしていませんか?」を考慮。最後に、「女性から見ても、男性から見ても、違和感、疎外感のない表現になっているか?」といったことを確認するよう勧めている。

  第一弾の献血キャンペーンの「宇崎ちゃん」ポスター(東京都新宿区、2019年10月18日弁護士ドットコムニュース撮影)

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