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元最高裁判事・才口千晴氏が死去 弁護士任官で4年8カ月在任、重大判決に存在感
才口千晴氏(最高裁提供)

元最高裁判事・才口千晴氏が死去 弁護士任官で4年8カ月在任、重大判決に存在感

弁護士任官の最高裁判所判事として重要な判決に携わった才口千晴氏が4月17日に亡くなった。最高裁や日弁連など複数の関係者が明らかにした。85歳だった。長野市出身。

才口氏は、1966年に弁護士登録(東京弁護士会、18期)。破産法や企業再生法を専門とし、企業の再建に取り組んだ。

2004年1月6日から2008年9月2日まで最高裁判事を務め、国籍法違憲判決などを担当。非嫡出子の相続差別をめぐっては、2004年10月の第一小法廷が合憲としたものの、違憲とする反対意見を出した(その後、2013年に大法廷全員一致で違憲判決)。2011年からはTMI総合法律事務所で顧問弁護士を務めていた。

母校の中央大学では1994年から法学部客員講師・客員教授として「法曹論」などの科目を受け持つなど後進の育成に努めた。同大によると、2024年2月にも駿河台キャンパスで「若き法曹志望者へ」と題して講演していた。近著に「新弁護士読本ー弁護士十年一人前論」(商事出版)。

TMIのHPによると、告別式は近親者のみで行われ、後日お別れの会を行う予定だという。

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