2019年04月16日 12時10分

世界の死刑執行数、2018年国別ランキング 日本は15人で8位、トップは?

世界の死刑執行数、2018年国別ランキング 日本は15人で8位、トップは?
写真はイメージです(PIXTA)

アムネスティ・インターナショナルは4月10日、 2018年の死刑判決と死刑執行を発表した。

日本の死刑執行数は15人(2017年は4人)。2008年以来、最多の数値となった。

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2018年はオウム真理教の元代表、麻原彰晃=本名・松本智津夫=死刑囚ら13人の死刑が執行され、死刑をめぐる議論が巻き起こった。海外からは批判が高まり、死刑を廃止すべきという声明などが出されている。

死刑は世界でどれくらい執行されているのだろうか。アムネスティ・インターナショナルによると、2018年12月31日の段階で、死刑を執行した国は20カ国(2017年は23カ国)。死刑を廃止した国は106カ国で、法律上または事実上廃止した国(10年以上死刑の執行がない国)を合わせると142カ国となるという。

2018年に死刑を執行した20カ国について、執行数の昇順(少ない順から多い順へ)に紹介したい。ただ、死刑に関する情報を国家機密としていたり、情報開示の制限があったりして実態が不明な国も多い。そのため、死刑執行数はかならずしも実態を反映したものではない。

●北朝鮮

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死刑執行 1人以上 死刑判決 1人以上 死刑囚 1人以上

北朝鮮は情報開示制限をしており、信頼できる数字は入手できていないという。実態は謎に包まれているが、日本よりもはるかに多い可能性は高そうだ。

●タイ

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死刑執行 1人以上(2017年は0人) 死刑判決 33人以上(2017年は75人) 死刑囚 551人以上(2017年は502人)

今まで死刑を執行していなかったにもかかわらず、執行を再開した国もある。その1つがタイだ。タイで死刑が執行されたのは、2009年以来はじめてだという。

●台湾

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死刑執行 1人(2017年は0人) 死刑判決 3人(2017年は3人) 死刑囚 42人(2017年は43人)

台湾も死刑を再開した国の1つだ。

●スーダン

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死刑執行 2人(2017年は0人) 死刑判決 8人(2017年は17人以上) 死刑囚数 109人以上(2017年は1人以上)

スーダンも2017年は死刑の執行がなかったが、執行を再開した。2016年は2人の死刑を執行していた。

●ボツワナ

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死刑執行 2人(2017年は0人) 死刑判決 5人(2017年は4人) 死刑囚数 5人(2017年は5人)

ボツワナも死刑の執行を再開。

●アフガニスタン

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死刑執行 3人(2017年は5人) 死刑判決 1人以上(2017年は11人以上) 死刑囚 343人以上(2017年は600人以上)

●イエメン

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死刑執行 4人以上(2017年は2人以上) 死刑判決 13人以上(2017年は5人以上) 死刑囚 18人以上(2017年は4人以上)

●ベラルーシ

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死刑執行 4人以上(2017年は2人以上) 死刑判決 2人以上(2017年は4人以上) 死刑囚 2人以上(2017年は4人以上)

死刑執行数は2017年の2倍だった。

●南スーダン

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死刑執行 7人以上(2017年は4人) 死刑判決 8人以上(2017年は16人以上) 死刑囚 345人以上(2017年は1人以上)

死刑の執行数は大幅に増えている。

●ソマリア

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死刑執行 13人(2017年は24人) 死刑判決 15人以上(2017年は24人以上) 死刑囚 139人以上(2017年は124人以上)

死刑の執行数が増えた国もある一方で、ソマリアでは執行数が減っている。

●シンガポール

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死刑執行 13人(2017年は8人) 死刑判決 17人(2017年は15人) 死刑囚 40人以上(2017年も同じ)

日本と同じように、過去10年で最多の死刑執行数となった。

●パキスタン

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死刑執行 14人以上(2017年は60人以上) 死刑判決 250人以上(2017年は200人以上) 死刑囚 4864人以上(2017年は7000人以上)

パキスタンでは死刑執行数が大幅に減った。2017年と比べて、77%の減少になるという。

●日本

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死刑執行 15人(2017年は4人) 死刑判決 4人(2017年は3人) 死刑囚 116人(2017年は134人)

2017年は死刑を執行している23カ国の中で16位だったが、2018年は20カ国中8位になった。再審請求中の人に対しても死刑が執行されている。

●アメリカ

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死刑執行 25人(2017年は23人) 死刑判決 45人(2017年は41人) 死刑囚 2654人(2017年は2724人)

アメリカで死刑を執行したのは8州だ。一方、20州が死刑を廃止しており、ワシントン州でも2018年10月、死刑法令は違憲だという判断が示された。2009年(52人)と比較すると、死刑の執行数は半減している。

●エジプト

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死刑執行 43人以上(2017年は35人以上) 死刑判決 717人以上(2017年は402人以上) 死刑囚 1人以上(2017年も同じ)

中東・北アフリカ地域の中で、もっとも死刑判決の数が多いのはエジプト(61%)だという。

●イラク

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死刑執行 52人以上(2017年は125人以上) 死刑判決 271人以上(2017年は65人以上) 死刑囚 285人以上(2017年は1人以上)

イラクでは麻薬取締法が改正されたため、死刑執行数が半減した。

●ベトナム

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死刑執行 85人以上(2017年は1人以上) 死刑判決 122人以上(2017年は35人以上) 死刑囚 600人以上(2017年と同じ)

2017年と比較すると、死刑執行数や死刑判決の数は大幅に増加しているようにみえる。これは、2018年11月13日にベトナムの司法相により、同じ年の11月はじめの時点で85人が処刑され、122人が新たに死刑判決を受けていたことが明らかにされたためだという。

ベトナムでは死刑の適用に関する数値は国家機密として情報開示制限をしている。今回めずらしく情報が明らかにされたものの、あくまで断片的な情報にしか過ぎないようだ。

●サウジアラビア

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死刑執行 149人(2017年は146人) 死刑判決 4人以上(2017年は1人以上) 死刑囚 46人以上(2017年は45人以上)

●イラン

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死刑執行 253人以上(2017年は507人以上) 死刑判決 1人以上(2017年も同じ) 死刑囚 1人以上(2017年も同じ)

イラクと同じように、イランでも麻薬取締法の改正によって死刑執行の数が半減した。死刑判決の数は数百件あったとみられているが、信頼できる数値は得られていないようだ。  

●中国

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死刑執行 1人以上(2017年も同じ) 死刑判決 1人以上(2017年も同じ) 死刑囚 1人以上(2017年も同じ)

中国では、死刑に関する情報は国家機密とされている。しかし、アムネスティ・インターナショナルは「(中国は)依然として数千人に死刑を科して処刑しており世界の死刑執行大国の一つである」と確信しているという。

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