東京都立川市のホテルで6月1日に起きた殺人事件で、亡くなった風俗店勤務の女性の実名報道が物議を醸している。
これを受け、性風俗で働く人々を支援する団体「SWASH(Sex Work and Sexual Health)」が6月2日、警察やメディア関係者に向けて、性風俗で働く人の実名は原則非公開とするよう求める要望書を提出した。
家族や友人に隠して働いている人が多く、過去にも実名報道で誹謗中傷などの人権侵害が起こってきたとして、プライバシー保護の徹底を求めている。
「殺人事件等における風俗店従業員の被害者の方々の
— Swash (@swash_jp) June 2, 2021
個人情報に関する取り扱いについての要望書」を、関係省庁に提出しました
立川署、警視庁の他、警察庁には、各都道府県の警察署に、プライバシー保護要請の通達を出すよう求めました
メディアも、風俗で働く人の実名は原則非公開を徹底して下さい pic.twitter.com/ncD2rkLdrE
この事件では、ホテルの部屋で刺されたデリバリーヘルス店の女性キャストが死亡。現場に駆け付けた店スタッフの男性も刺され、意識不明の重体となっている。
被害女性を匿名で報じたメディアもあるが、職業と実名を同時に伝えた記事や、職業は伏せたものの、実名を記したため他の報道と合わせると風俗店で働いていたことが分かってしまう記事などもあり、ネットで物議を醸している。