清水 洋一 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
弁護士になろうと思ったきっかけは、私が高校生だった頃、クラスメイトが損害賠償請求訴訟の当事者になっていることを知り、少しでもその友人の力になりたいと願ったからです。
当時は理系の勉強をしており、進学後も理工系の研究者などを目指していたのですが、友人のために何もできない自分が歯がゆく、法律を勉強すれば同じような苦しみを抱えている人たちの力になれるかもしれないと思い、悩んだ末、弁護士を目指そうと決意しました。
理系の勉強で法曹の仕事に役立つこと
法律も理論的な考え方をする学問ですので、そういった意味で理数系の考え方はすごく重要です。日々の業務の中で面談する際や、文書を作成する際にも論理的に説明する必要がありますので、そういった意味では業務全般で役に立っていると言えます。
今までの経験と現在の仕事内容
私個人としては、債務整理、交通事故、損害賠償事件、労働事件、家事事件、刑事事件を中心にやってきました。
また、事務所として金融派生商品の被害に関する問題に積極的に取り組んでいます。
この分野はまだ先例のない、これから道なき道を切り拓いていかなければならない分野です。依然、取り扱う弁護士も少ないですし、これから判例なども整理されていく分野でしょう。
特徴は金額が非常に大きい事です。これが原因で会社が倒産する例なども実際にありますので、そういう人を助ける必要があるのです。
先例となる判例がない中、どのように準備をするのか
まず基本には法律・条文があります。判例というのはあくまでその法律の枠内での先例なので、判例などよりも、もちろん法律の方が強いのです。
ですから基本は法律・条文なのですが、その法律さえも整備されていない局面があります。そのような場合には、それと似たような事件において裁判例がとった見解を基に、裁判所の理論を予想・類推して議論を組み立てていきます。
実務的な感覚や経験をベースにすれば、ある程度つかめてくると思います。日々の勉強の中でもそういった意識を持つことは非常に重要なことではないでしょうか。
弁護士としての信条・ポリシー
まだまだ未熟者で勉強しなければならないことがたくさんあります。他方、当然ですが周りには経験豊かで優秀な法律家がたくさんいます。こういった状況の中で、いつも意識しているのは『勇猛精進』という言葉です。
すなわち、知識や経験で劣ることはあっても、熱意と努力だけは負けてはならない、そのうえで勇気をもって事件に取り組んでいくことが重要だと考えています。優秀な法律家がいる中で自分が事件を担当した以上、全力を尽くすことが依頼者のためにも、自分自身の成長にもつながっていると思っています。
弁護士に求められる資質
地頭の良さはあまり必要ないと思います。司法試験自体も努力科目の試験という面があるので、平均的な能力を持った人間が努力さえできれば司法試験には合格できるでしょう。
ですから弁護士に求められている資質も頭の良さというよりは、どれだけ努力できるかというところではないでしょうか。
頭の回転の速さなどは、それはそれで役に立つとは思うのですが、そういったものは実務の中でも鍛えられます。
それよりも人柄や誠実さ、地道に依頼者のために全力投球できるという「ハート」の方が不可欠ではないでしょうか。
弁護士は本当にやりがいのある仕事です。ダイレクトに困っている人を助けることができるからです。本当に人のために役立ちたいと思っている人にとっては素晴らしい職業だと思っています。
関心のある分野
私がいままでに扱った事件は、そのほとんどが個人の紛争でした。個人の紛争解決が重要であることはいうまでもありませんが、個人よりも社会的影響の大きい会社の紛争解決や予防法務と言われる企業の内部法務に携わった経験がほとんどないので、将来的に取り組むことができたら良いなと考えています。個人だけでなく、企業のお役にも立つことができるようにこれから力を付けていきたいです。
会社の事件というのは会社自身ではなくて代表者とか、従業員など多くの人に影響が及ぶ問題ですので、その分解決すべき要請も強いです。
また会社には非常に多くの人が関わっていますから、非常に複雑で高度、難易度が高い分野でもあります。法律家としては難しい事件ですから、実力を磨く意味でも手掛けてみたいと思います。