法律面のサポートだけでなく、依頼者の悩みや気持ちに寄り添うことを大切に
事故の被害に遭ったことで知った「法律の力」
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
中学生のころ運動会の事故で大けがを負ったとき、被害の賠償を求めて行政訴訟を起こしました。一個人でも国を相手に対等に戦うことができる。裁判を通じてそんな法律の力に感動して、自分も法律を扱う仕事につきたいと思うようになりました。
大学に入学するころには、本格的に弁護士を目指そうと心に決め、大学と並行して司法試験予備校にも通い始めました。
大学では法律相談のサークルに入り、弁護士監修のもとに市民の方の相談を聞いて解決策を提案する活動をしていました。大学と予備校で法律の知識を身につけ、法律相談の活動で実践する経験を重ねていました。
ーー勉強漬けの学生時代だったのですね。
そんなことはないです。大学祭実行委員会にも入って大学祭の準備に取り組んだりもしていました。学部を超えて友人ができて楽しかった思い出です。一緒に楽しむ仲間と、司法試験に向けて勉強を頑張る仲間、どちらにも恵まれた学生時代でした。
交通事故被害、労働問題、刑事事件に注力
ーー注力分野を教えてください。
被害者側の交通事故対応に取り組んでいます。依頼者は不安や心配を抱えていると思いますので、気持ちに寄り添った言葉がけや対応を意識しています。
事故被害の対応は、私が弁護士を目指したきっかけとなった分野です。何をすればいいかわからない状況にある被害者を、法的にも気持ちの面でもサポートしていくことは私が力を注ぎたかった部分です。弁護士を目指したときの夢に関われていることは嬉しく、やりがいを感じています。
このほかにも、労働問題や刑事事件を注力分野として取り組んでいます。
ーー依頼者のために心がけていらっしゃることを教えてください。
弁護士として法律面でサポートを行うとともに、依頼者の悩みや気持ちに寄り添うことを大切にしています。どんな事件でも、依頼者は精神的な苦痛や不安を抱えていらっしゃいます。また、同じ分野の事件であっても、悩みはそれぞれ異なるものです。
依頼者と話をするときは、こちらから説明するだけではなく、「どの部分に悩んでいますか?」「生活状況で困っていることありませんか?」などと意識して言葉をはさみ、話しやすい雰囲気を作るように心がけています。依頼者がどこに不安を感じているか、どんな言葉をかけたら安心できるのかを考えながら対応しています。
ーー印象に残っている事件を教えてください。
ある、自動車対自転車の交通事故の事案が印象に残っています。
依頼者は自転車に乗っていた未成年の方です。依頼者は、自身がケガをしていて加害者に対して損害賠償を請求できる立場なのに、そのことを知らずに、加害者から車の修理代を支払うよう求められて悩んでいました。
たしかに加害者側も車の修理代を請求することはできますが、被害者側の治療費と慰謝料の金額にはまったく及びません。もし、私に相談せずひとりで悩んでいたら、自身の賠償請求はせず、加害者の言われるがままに車の修理代を支払ってしまっていたかもしれません。
私としては、なぜ相手側に請求しなかったのかなと率直に思いましたが、こういった事案も意外とあるのかもしれません。ひとりで判断せず、弁護士に相談していただくことが大切だと実感した出来事でした。
弁護士に相談することで見えてくるものがある
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
サッカーは、見るのもプレイをするのもどちらも好きで、友人たちとフットサルをすることもあります。冬は岐阜や長野まで足を運び、ウィンタースポーツもやっています。
インドアも好きで、映画を観たりゲームをしたり、漫画を読んで過ごす日もあります。一時期は、料理にかなりハマっていました。燻製器を買っておつまみを作り、それに合うお酒を用意したり、「美味しいのができたら」と友人を呼んだり、料理をして食べることを楽しんでいました。
ーー今後の展望を教えてください。
今年で弁護士になって5年目を迎えます。改めて初心を忘れずに、解決に向けて一歩ずつ進んでいきたいと思います。それぞれの事件には、人が関わっていて、一人ひとりに生活があるという感覚を忘れないようにしたいです。
また、今後は、担当している事件から派生して、さまざまな分野のご相談が増えてくると思います。毎回きちんと対応できるよう、自分の知見を広く持っていけるよう、努力したいと思います。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
「弁護士に相談するほどではない」「弁護士に相談していいのかわからない」と思うこともあるかもしれません。でも、実際に弁護士に相談をしてみたら、意外な解決策が見えたり有利な事案であったり、気持ちの面でも安心できるものです。
悩みや困りごとを自分で判断して抱えるのではなく、「これはどうなんだろう」「相談してみたいな」というものがあったら、気軽に相談してみてください。何もなければもちろんそれで良いんです。弁護士に対するハードルを下げ、何かあったら気軽に相談してみようという気持ちになっていただけると嬉しいです。