「依頼者の生活に根ざした解決を」女性ならではの視点で離婚問題で悩む人に寄り添う
身近な人のトラブルがきっかけで弁護士を志す
ーー弁護士を目指した理由やきっかけについてお聞かせください。
最初のきっかけは、中学生のときに女性弁護士が活躍する海外ドラマを見たことです。依頼者に寄り添う弁護士の姿に感動し、憧れを抱くようになりました。
その後、高校生になって経験した出来事が、弁護士になりたいという気持ちを強くしました。
部活の後輩と一緒に自転車で帰宅していたら、後輩が停車していた車にぶつかってしまったんです。こちらが当たってしまったとはいえ、人が通るスペースをふさぐように車を止めていたので、運転手にも責任があるのではないかと思ったのですが、「子どもは黙ってろ!」と一喝され、何も言い返すことができず悔しい思いをしました。
同じ頃に身内が相続トラブルに巻き込まれる事件もあって、自分や身近な人を守るためには、しっかり勉強して法律を身につけなければならないと思ったのです。そして、法律を勉強すれば、ドラマで見た弁護士のように困っている人の役に立つことができると思い、弁護士を目指す決意をしました。
ーー学生時代についてお聞かせください。
中学と高校では剣道部に所属していました。試合にはなかなか勝てませんでしたが、努力することの大切さや、礼儀作法を学ぶことができました。
ニュージーランドへの短期留学も、多くの学びがありました。留学前から英語の勉強はしていたものの、実際に会話するのは想像以上に難しく、言葉の壁のせいでホームステイ先の家族と上手にコミュニケーションを取ることができなかったんです。
それでも諦めることなくコミュニケーションを取り続けて、少しずつ信頼関係を築くことができ、別れの日には抱擁を交わすほど仲良くなることができました。
留学を通じて、コミュニケーションで大事なことは「相手のことを好きになる」ことだと感じました。それは弁護士になったいまも同じで、依頼者と対峙するときは偏見を持ったり、壁を作ったりしないで、相手を理解するように努めています。
どんな相手であってもコミュニケーションを取ることにチャレンジしていくことで、信頼関係が築けるのだと思います。
離婚事件は生活全般に関わる問題
ーー現在の注力分野とその分野に注力している理由についてお聞かせください。
離婚問題に注力しています。離婚はセンシティブな問題であることから、同性の弁護士に話を聞いてほしいという女性からの相談が多いです。
離婚の悩みを抱え、それまで信頼し合っていたパートナーと対立するのは、肉体的にも精神的にも疲弊するものです。とくに子どもを抱えている女性であれば、離婚後の生活に対する不安も大きいと思います。そうした方々をサポートしたいという思いから、注力するようになりました。
離婚は仕事や住居など生活全般に関わる問題ですので、依頼者の生活に根ざした解決方法を探すことを大事にしながら、事件解決に取り組んでいます。
ーー仕事をする時に心がけていることを教えてください。
法律的なアドバイスをするのは当然として、依頼者の気持ちを丁寧に聞くことを心がけています。
事実関係を聞くだけでなく、その裏にある不安や、依頼者が感じている疑問などもしっかり聞き取って、答えていくことが大事だと思います。
気持ちを素直に話したり、言葉にするのは難しいことです。依頼者が話しづらそうだと感じたときには、弁護士としての経験や私自身の経験と重ね合わせて、「こんなふうに苦しいのではないですか」と尋ねながら、気持ちを確認するようにしています。
ーー仕事の中でどんなときに喜びを感じますか?
依頼者の望み通りの解決ができたときはもちろんですが、「先生に相談して気持ちが軽くなりました」と言っていただいたときなどは、話を丁寧に聞くという普段の心がけが、依頼者のためになっているんだと実感できてうれしかったです。
また、親権問題など子どもが関係する事件では、子どもの幸せを第一に考えるようにしているのですが、事件解決後に子どもが幸せそうな表情で依頼者と一緒にいる姿を見ると、努力した甲斐があったと思えてうれしくなります。
「弁護士はあなたの悩みを解決する味方です」
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
休日は家で映画やドラマを見てのんびり過ごしています。いろいろな作品を見るよりも、お気に入りの作品の好きなシーンを何度も繰り返し見ることが多いです。
最近、弁護士を目指すきっかけになった海外ドラマを見直す機会があり、自分が理想とする弁護士はこれだと再認識しました。
趣味は絵を描くことで、最近はタブレットを使って描いています。最初は落書き程度のものを描いていたのですが、タブレットの機能を使うのが楽しくて、いまはイラストを描いたりしています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
これまで同様、離婚事件を中心に取り組んでいきたいと考えています。離婚分野一つとってもさまざまな事件がありますので、一つひとつの事件としっかり向き合い、依頼者に寄り添った解決方法を提案していけるように研鑽を積んでいきたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士はあなたの悩みを解決するためにサポートする味方です。あなたの抱えている悩みや不安な思いなど、遠慮なく話してください。
弁護士に相談するとき、緊張して上手く話せないこともあるかと思います。話す内容がまとまっていなかったり、何から話していいのかわからなくても心配いりません。「こんなことが不安」「あれが心配」という一言でもいいので話していただければ、一つひとつ拾い上げて、解決の方向に導けるように尽力します。