山田 陽介 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
なんとなく法学部に入学した私は、一度くらいは司法試験を受けてみようという漠然とした思いは持っていたものの、3回生が終わる頃まではサークル活動が楽しくて、大学や予備校の授業にもほとんど出席せず、だらだらと日々を過ごしていました。
しかし、4回生になった頃、親孝行もできないうちに父が突然死してしまい、家族のために死ぬまで働いてくれた父に対して、日々堕落していた自分がすごく恥ずかしくなり、胸を突き刺されたような気持ちになって、父の願いだった法曹(弁護士)を、本気で目指そうと思うに至りました。
現在の仕事内容
当事務所は、いわゆる「街べん」の事務所ですので、個人や企業の倒産処理事件(破産、民事再生)、企業法務、刑事事件や少年事件、過労死・過労自殺、離婚・相続など、それなりに幅広い分野の仕事をしています。その中でも、過労死や過労自殺には強い思いを持って取り組んでいます。また、弁護士の存在意義を考えると刑事事件には非常に大きなやりがいを感じます。
仕事のやりがい、難しさ
いろいろな業界の人たちと接することができるのがおもしろさの1つだと思います。仕事を通して、自分がそれまで全然知らなかったような分野の知識が得られます。例えば建築関係の企業を扱う場合、文系の自分には馴染みの薄い分野に触れることができますし、個人の依頼者の方からの相談でも、雑談をしたりする中で、新しい価値観やものの見方を知る機会があったりします。
また、弁護士の仕事の難しさとしては、決まった答え(「正解」)があるわけではないため、毎日壁にぶつかり、悩むということです。教科書や判例ですぐに解決できるものはほとんどなく、常に新しい問題にぶつかり、その中で、この事件の、この依頼者にとっては、どのような解決がベストなのかということを考えなければなりません。
法律は人が幸せになるための「手段」でしかないので、形式的に法律や判例を当てはめるだけの解決がよいとも限りません。
仕事をする上で意識していること
依頼者との信頼関係を築くために、依頼者に共感し、理解しようとする姿勢を大事にしたいと思っています。
しかし、一方で、弁護士が実現すべきなのは依頼者の利益だけではない、「正当な」利益であるということも考えなければなりません。依頼者の信頼や納得はもちろん何よりも大切ですが、しかし本来認められるべきではない利益や「わがまま」と言えるような主張まで実現していいのかというと、そうではありません。
依頼者の希望を尊重しながらも、本当にそれが正当な利益なのかを考え、時には依頼者の希望に沿えないことでもしっかり説明して納得してもらうように心掛けています。
関心のある分野
今は、刑事事件や少年事件にとてもやりがいを感じています。少年事件では、非行をした子どもに弁護士が付き添って、被害者の気持ちや、なぜ非行をしてしまったのか、これからどうしていくかなどを一緒に考えます。子どもは感受性がとても豊かで、4週間ほどのわずかな期間でも劇的に変わり、成長することがあります。
時には裏切られることもありますが、それでも子どもの良いところを見つけ、信じ、愛し続ければ、いつか心は動くものだと願って少年事件に取り組んでいます。