西村 俊一 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学2年から始まったゼミで、民法学の様々なテーマに関して、同級生たちと一緒に論文などを調べ、議論をするようになりました。自分なりの意見を持とうとする過程で、様々な価値観を扱う法律学の幅の広さと奥の深さを少しばかり知ることになりました。このゼミでの経験が、法曹界への憧れを持つきっかけになりました。
その後弁護士になろうと思ったのは、修習中にいろんな法律家からお話をうかがうなかで、「こういう法律家になりたい」と思わせてくれた方が弁護士だったからです。依頼者のために、熱く語っている姿や、泥臭く仕事をされているところを見て、将来、自分もこの仲間に加わることができたらと思いました。
今までの経験と現在の仕事内容
現在所属している事務所の受任事件が極めて広範囲にわたっているため、色んな事件を担当しましたが、そのなかでも、交通事故や学校事故など、事故による損害賠償に関する仕事をしてきました。
現在も事故に関わる仕事が多く、特に加害者側からの依頼を受け、示談交渉や訴訟などで対応することが多いです。公平に対応しているつもりでも、被害に遭われた方にとっては冷酷に感じられてしまうこともあります。自分の対応に関して十分な根拠があるのかを検証しながら、慎重に対応を進めています。
仕事をする上で意識していること
自分の認識していることや自分の考えを、言葉を用いて誤解なく表現しつくすのは思いのほか難しいことです。些細な言葉の行き違いがトラブルに発展してしまっているケースが多いと実感しています。当事者の主張や意見をよく聴き、自分が何か意見を述べる際にはできる限り適切な言葉遣いをするように心がけています。
関心のある分野
事故に関する仕事をやりたいと思って弁護士になったわけではなく、事故の当事者の方の葛藤や苦しみなどを聴くと、気が滅入ってしまうこともあります。
それでも、これまでやってきた事故に関する分野には、これからも関心を持ち続けたいと思っています。なぜなら、人為的に起きてしまった事故は、人によって解決されるべきであり、その解決を進めるうえで、弁護士の果たすことのできる役割は非常に大きいと思うからです。
事件を、必ずしも100%の満足は得られないけれども、解決することにより、依頼者にとって一つの区切りとなり、次の新しい一歩を踏む出すためのお手伝いができればと思っています。
弁護士が関わることのできる事故の分野・類型は非常に広いです。交通事故、学校事故、医療事故という比較的イメージを持ちやすい事故から、東日本大震災に起因するような事故まであります。あと何年か経験を積んだら、何か特定の分野に関して、本か何かにまとめてみようと思っています。