依頼者の不安や苦しみに寄り添い、利益の最大化を追求
法律を使って人の役に立つ仕事をしたい
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
もともと理系だったのですが、人と直接接する仕事をしたいという思いをもっていました。法律に興味をもったのは、大学3年生のときに、法学部の友人から行政書士試験の勉強を一緒にやろうと誘われたことがきっかけです。
軽い気持ちで勉強をはじめたのですが、法律を使って直接人の役に立つことのできる職業に魅力を感じ、どうせなら弁護士を目指そうと思いロースクールへ進学することを決意しました。
理系出身だったこともあり、ロースクールでの勉強に苦労したこともありましたが、司法試験合格を目指して朝から晩まで勉強する同級生たちに刺激を受け、合格までやりとげることができました。
未払い養育費の回収に注力
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
離婚分野、とくに養育費の回収に注力しています。
養育費は子どもの人生に関わる大切な費用ですが、きちんと支払われている家庭はまだまだ少ないのが現状です。少し古いですが、厚労省の2016年度の調査によれば、養育費を支払いを受けている家庭は母子家庭で25%程度、父子家庭では3%程度にとどまっています。そもそも離婚する際に養育費の取り決めをしないケースも少なくありません。
両親が離婚しても安心して暮らせる子どもを一人でも増やしたいと思い注力しています。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
当たり前のことですが、依頼者の利益を最大化することです。請求する場合は相手方から勝ち取る金額を最大限にできるように、請求されている場合はできる限り減らせるように知恵を絞ります。
例えば、既婚男性と不倫をして、男性の妻から慰謝料を請求されたとします。このようなケースでは、男性の妻は夫には慰謝料を請求しないことが少なくありません。不倫は1人ではできないので、本来であれば不倫をした夫と、不倫相手のそれぞれが慰謝料を負担すべきです。そこで、私は弁護士として既婚男性に接触を試みて、慰謝料の一部もしくは全部を負担してもらえないか交渉します。
慰謝料請求の減額というと、「もともと夫婦仲が悪かった」とか「不貞期間が短期間だった」などの減額事由を主張することが一般的ですが、それだけで満足せずに、例に挙げたような形でも、依頼者の負担を極力軽減するように努めています。
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
未払い養育費の回収をしたある事案が印象に残っています。依頼者は子どもの進学のためにお金が必要な状況で、元夫から養育費が支払われていなかったので相談に来ました。相談時にはすでに養育費の一部が時効にかかっていて、全額の回収は難しいと思われたケースでした。
元夫と交渉した結果、時効にかかっていた部分も含めて全額を一括で回収することができました。養育費が支払われない場合、相手方の給料を差し押える方法があるのですが、元夫は社会的地位の高い職業で差し押さえられたくないという意向があり、異議もなく全額の支払いに合意してもらえました。
養育費を回収できたことで、お子さんは進学を諦めずに済みました。すぐにお金が必要で、お子さんの人生を左右しかねない切迫した状況でしたが、交渉が上手くいって本当によかったと思えた事案でした。
養育費が回収しやすくなったことを多くの人に知ってほしい
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
休日はゴルフに出かけたり、京都のお寺や神社などの静かな場所を訪れたりしてリフレッシュしています。
弁護士の仕事は体力勝負なところもあるので、最近はYouTubeで「宅トレ」という自宅でできるトレーニングを始めました。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
引き続き未払い養育費の問題に取り組んでいきたいです。
養育費の回収に関して、民事執行法が改正されて以前よりも回収しやすくなりました。具体的には、養育費を支払っていない人の勤務先を調査できるようになり、給料の差押えがしやすくなったんです。
このように養育費が回収しやすくなったことを、より多くの人に知っていただいて、未払い養育費の問題を解決していきたいと思います。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
トラブルに巻き込まれて、不安で苦しい思いをしていることと思います。
不安や苦しみなどの心の問題や、素朴な疑問に寄り添いながら、依頼者にとって本当に利益になる解決を依頼者とともに目指して取り組んでいきたいと考えています。
1人で抱え込まずに、ぜひ1度ご相談ください。