依頼者に寄り添い「理解してもらえるまで繰り返し何度でも丁寧に伝える」相続と刑事事件、離婚問題に注力
「もうあきらめよう」と「もう1年がんばろう」
――先生が弁護士を目指したきっかけ、理由を教えてください。
弁護士になりたいと意識しはじめたのは、高校生くらいの時です。何か大きなきっかけがあったというわけではないのですが、漠然と「弁護士ってかっこいいな」という憧れがありました。
司法試験の受験に向けた勉強を本格的にはじめたのは大学3年生くらいからです。同じ目標を持った仲間たちが集まって、皆でワイワイ勉強していました。司法試験の受験サークルにも入っていましたが、悲壮感もなく、ゆるい雰囲気でみんなで楽しく勉強していましたね。
塾講師のアルバイトもしていました。普通の大学生と同じく、キャンパスライフを満喫していましたね。
当時の司法試験は、7月半ばに山場の論文試験が終わって合格発表は9月でした。試験が終わった直後は、「疲れた。もうあきらめよう」と思うのですが、合否が発表される頃にはすでに気持ちが切り替わっていて「もう1年がんばろう」と。元来、楽天家なのかもしれません。
裁判が終わった後の依頼者の人生まで見据えて
――注力されている分野と注力している理由を教えてください。
相続と刑事事件、あとは離婚問題にも注力しています。
遺産分割や遺言に関する悩みは、親族で感情的に対立し、複雑に絡まりあっていることが少なくありません。どうしていいのか分からなくなってしまう当事者の方がたくさんいます。そうした事案を丁寧に切り分けて、当事者の感情を解きほぐし、双方が納得できるよう解決に導く過程にやりがいを感じています。
刑事事件は、こちらの言葉が依頼者の心に届いたと感じるときに達成感があります。依頼者は、多くの場合罪を認めています。今後、どうやって生きていくつもりなのか、どのようにして罪を償うのかということについて、依頼者とじっくり話し合います。
特に執行猶予がつきそうなケースで、依頼者も若い場合には過ちを繰り返さないようしっかり話をします。とにかく、絶対に再犯してはだめだということをわかってもらいたいですから。依頼者がきちんと理解して反省してくれると、裁判でも有利に働きます。うわべだけの反省の言葉は、すぐに裁判官に見抜かれます。
依頼者が更生していこうとする過程を手助けできるのはうれしいです。それが、刑事事件に注力する理由です。裁判が終わった後、依頼者から「また会いに来ます」「こんなによくしてもらったのは人生ではじめてです」と言われた時は心からうれしく思います。「弁護士になってよかった」と強く思います。
離婚問題については、財産分与や親権についての相談を受けることが多いです。
離婚も人間の感情の対立が顕著になる分野です。離婚後の人生に向けて再出発できるよう、弁護士として手を尽くします。依頼者の方が、前を向いて次のステップへと進むお手伝いができるという点がやりがいですね。
難しいのはお子さんに関する問題です。父親にとっても母親にとっても、子どもは宝ですから、争点になるのは仕方ないと思います。けれど、争いに巻き込まれる子どもの気持ちを思うとやりきれないですね。そのあたりの調整が難しいと感じています。
――依頼者と接する上で心がけていることは何でしょうか?
弁護士への不満として、「きちんと説明してくれない」「コミュニケーションが不十分だ」という話をお聞きします。
私自身は依頼者にそんな思いはさせないように、常に依頼者の心に寄り添って、理解してもらえるまで何度でも丁寧に伝える。そこは、常に心がけていたいと考えています。
――業務以外ではどのような活動をされているのでしょうか。
愛知県弁護士会の法教育委員会に所属しています。法教育委員会では夏休みにサマースクールを開催しており、子どもたちに法や司法制度,これらの基礎になっている価値を理解してもらい,法的なものの考え方を身につけてもらえるための取り組みをしています。
今年はコロナ禍なので、オンラインで開催しました。もともと子ども好きですし、普段はあまり接することのない中高校生と交流できるので、私自身も楽しんで取り組んでいます。
――休日の過ごし方や趣味についても聞かせてもらえますか。
子どもが3人いるので、子ども中心に過ごしています。公園に遊びに行ったり、近場へ出かけたりしています。
歴史が好きで、名古屋について調べています。先日は「名古屋城検定1級」に合格しました。次は、名古屋観光検定にチャレンジしようと思っています。
――今後の展望は何でしょうか。
そうですね。2021年7月に事務所を開設して、所属弁護士も増えるので、うちの事務所ならではという専門性を築いていきたいと思います。
ーー最後に、法律トラブルに悩む方に向けたメッセージをお願いします。
弁護士に相談するのはハードルが高いと思う方が多いと思います。しかし、私を含め相談者の方を邪険に扱うような弁護士はほとんどいません。気軽に相談に来てほしいです。
少なくとも、私の事務所のハードルは低いはずです。お悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ一度いらしてください。