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刑事不起訴・過失割合の不利を覆し、ドラレコ立証で50:50の対等な和解へ導いた死亡事故事案
相談前の状況
ご依頼者は、ご主人が信号機のない交差点での出会い頭の衝突事故により、不慮の死を遂げられました。
残された奥様のAさんと3人のお子様は、拭いがたい被害感情にとらわれることとなります。
事故においてご主人側に一時停止違反があったことから、刑事事件は不起訴処分となりました。
そのため、民事裁判でも過失割合を巡り苦戦を強いられる状況からのスタートでした。
解決への流れ
Aさんの自宅を訪問し、ご主人の遺影の前で共に祈りを捧げながら寄り添いました。
民事裁判では、ドライブレコーダーの画像などをもとに強く主張・立証を行った結果、当初の不利な状況から過失割合半々(50:50)での和解を成立させました。
単なる法的手続にとどまらず、加害者にAさんの痛みを少しでも理解してもらえるよう、以下の働きかけを行いました。
・裁判の初回期日に、Aさんの厳しい意見陳述を加害者本人に直接聞かせました。
・裁判所の和解案による賠償額は保険金で賄われるため、加害者本人に対し、自腹で賠償金を上乗せして支払うよう要求しました。
和解成立の日、裁判官に促されたAさんは加害者に「事故は起こそうと思って起こすものではないので、これで終わりにしましょう。私はクリスチャンなので、あなたを赦したいと願っています」と言葉をかけました。
これを聞いた加害者は一瞬にして表情を緩め、「ありがたいおことばを頂いて感激しました」と深々と頭を下げ、和解となりました。
今村 和彦 弁護士からのコメント
「私が裁判官時代に出合った『修復的司法』は、事件を単なる法律違反と捉えるのではなく、人々とその関係に対する侵害と捉え、被害者のニーズから出発して事態を修復するための方策を模索する考え方です。
被害者が主体となって手続に関わり、加害者との対話や和解等のプロセスを大切にして、前に進めるよう援助します。
修復的司法は、事件や紛争によって傷ついた本人の回復と混乱した事態の正常化を目指すもので、赦しそのものが目的ではありません。
しかし、よく話を聞いて時系列に沿って事実を整理すると、紛争の根にあるものと解決への道筋が見えてきます。依頼者の真のニーズに光を当てて具体的な提案をしていくことで、終わる頃には依頼者の方が穏やかな表情を取り戻せるよう、当事者に寄り添いながら実践を続けてまいります 。
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