平山 友喜 弁護士
ご依頼を受けた後、直ちに代理人として隣人へ書面を送付し、お電話でも丁寧にご連絡を差し上げました。まず、不動産業者の唐突な訪問による無礼を真摯にお詫びするとともに、依頼者が体調不良のため直接ご挨拶に伺えないという事情をご説明し、ご理解を求めました。次に、問題となっている境界線上の既存ブロック塀について、客観的な資料に基づいて論理的な説明を行いました。具体的には、既存の塀には控壁がなく、壁の高さと厚さの比率などの規定を満たしていないため、現行の建築基準法に適合しておらず、過去の地震被害の例からも倒壊の危険性があることを指摘しました。その上で、「依頼者(売主)の全額費用負担で既存の塀を解体し、新たに依頼者の敷地内に法令に適合した安全な塀を設置する」という、隣人にとって一切の不利益がない解決策をご提案しました。交渉を進める中で、隣人からは「塀がない期間のプライバシーの確保」や「新設した塀が破損した場合の修繕責任」などについて懸念が示されました。弁護士はこれらのご意見を真摯に受け止め、工事期間中の配慮義務や修繕責任の所在を明確にした「覚書」を作成し、柔軟に対応しました。さらに本件の課題として、依頼者が建物を解体・塀を新設する前に、土地を買主に売却してしまうという事情がありました。そこで弁護士は、覚書の中に「覚書上の地位の第三者への承継」という条項を設けました。そして土地の売却決済にあわせて、依頼者と買主の連名で隣人に通知を行い、「覚書上の地位承継に関する合意書」を作成することで、塀の解体・新設等の義務を新たな所有者である買主へ法的に確実に引き継がせるスキームを構築しました。このように、誠実な説明と法的に確実な担保措置を講じたことで隣人の信頼を回復し、無事に「土地境界確認書」および「ブロック塀に関する覚書」にご署名・ご捺印いただくことができました。その後、買主への地位承継の手続きも完了し、土地売却を無事に終えることができました。
隣人が境界確認を頑なに拒絶!丁寧な交渉と地位承継の合意書作成により、無事に土地売却を完了させた事例の
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