
依頼者への寄り添いと傾聴が信条〜樟葉地域の町医者的な弁護士として幅広い相談に応える
依頼者の気持ちに寄り添い、本当の悩みを汲み取る
ーー弁護士になるまでの経緯を教えてください。
法曹を目指そうと考えたのは大学に入ってからです。私はもともと理系で、大学では理工学部に在籍していました。あるとき、たまたま受けた授業で法律に触れ、「学問としてとても面白いな」と思ったんです。
自然科学系の学問と同じく、法律には論理があります。物事を論理的に考えることが好きだった私にとって、法律の考え方は非常に腑に落ちるものでした。
一方で、法律には自然科学とは異なる特徴もあります。自然科学の法則は決して揺らぐことはありませんが、法律はそうではありません。原則となるルールはありますが、ときには例外が認められることもあります。そして社会の価値観の変化に伴って、その原則や例外が変わることもあります。
確固たる論理がありながら、社会や経済の移り変わりによって姿を変えていくーー。法律の、そんな生き物にも似た特徴に心惹かれ、もっと学びたいと考えるようになりました。法曹の中でも弁護士を目指したのは、人間という多様な存在と深く関わり、事案に応じた最適解を模索することの難しさとおもしろさに魅力を感じたからです。在学中から司法試験予備校に通って勉強し、卒業後はロースクールへ進学しました。
ーーどのような分野の案件を手がけていますか。
独立して事務所を開くまで、全国展開する法律事務所の支所長を務めていました。離婚、労働、交通事故、破産、相続、刑事、少年事件…と幅広い分野の相談を年間200件以上手がけてきました。このときの経験を活かして、地域の法律問題全般を扱う町医者のような事務所として活動しています。
分野を絞らず、どのような困りごとにも対応していますが、特に自信があるのは離婚事件です。最も多くの相談を受けてきた分野で、様々なケースを解決に導いてきました。
ーー仕事をするときに心がけていることはなんでしょうか。
依頼者の悩みに寄り添い、傾聴することです。
弁護士はときに、依頼者の悩みの中でも法的に重要な事情にのみ注目し、そうではない部分にはあまり目を向けない場合があります。
もちろん、法的観点で依頼者の悩みを見つめることは重要です。しかし、依頼者が抱える悩みを理解するには、いったん法律から離れた上で、依頼者の話の隅々にまで関心を持ち、「今までどんなに苦しい思いをしてきたのか」「この方自身が一番悩んでいるのはどのようなことか」といった部分に思いを馳せる必要があると考えています。
依頼者の悩みを正面から受け止めた上で、最善の結果を導くための方法を見極め、対応していきます。
一つひとつの案件に全力を尽くす
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを聞かせてください。
親権が争点となった離婚事件が印象に残っています。依頼者は父親で、親権者になることを希望していました。
一般的に親権争いでは母親が有利だと言われており、実際の案件でも母親が親権者となるケースが大半です。しかし本件は最終的に、父親が親権を獲得することができました。
依頼者が親権者としてふさわしいことを裁判所に認めてもらうために、徹底的に証拠を収集したことが功を奏し、いい結果につながったのだと考えています。依頼者が母親以上に育児に深く関わってきたことをできるだけ詳しく聞き取って書面にまとめ、依頼者が子どもを送り迎えする様子や居住するマンションとその周囲を撮影し、子どもを育てる環境として適切なことをアピールしました。少しでも証拠収集を怠っていたら全く別の結論になっていたかもしれません。
弁護士の仕事は、事件解決のためにできることに手を尽くせたか否かで結論が大きく変わることがあります。依頼者が希望する結果を導くために全力で取り組むことの大切さを実感したエピソードです。
よろずのトラブル相談に応える、地域に根ざした事務所を目指して
ーー先生の今後の展望を聞かせてください。
事務所を、ここ樟葉地域を中心として枚方市や八幡市までに広く根ざした、町医者的存在の総合法律事務所にすることです。地域のよろずの法律トラブルを気軽に相談してもらえるような存在になりたいです。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いいたします。
トラブルの渦中にある方は、日々、本当に辛く苦しい状況に置かれていると思います。もし、まだ誰にも話していないなら、1人で抱えず弁護士に相談してみてください。辛い気持ちを外に出すだけでも随分気が晴れるはずです。弁護士から客観的なアドバイスを受けることで、問題解決の突破口が開けるかもしれません。
当事務所では、初回相談は60分まで無料で承っています。まずはお気軽にお問合せください。皆様の問題解決のお役に立てるよう尽力いたします。