岩田 和也 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
もともと刑法のゼミに入っており、大学院に進学後、当時実務家で刑事弁護に強い先生から教わったこともあり、刑事弁護に興味を持ち始めました。自分の将来を考えたとき徐々に気持ちが弁護士に傾き、大学院を修了後、本格的に司法試験の勉強を始めました。
今までの経験と現在の仕事内容
以前勤務していた事務所ではほとんど企業法務でしたが、開業した現在は様々な分野の案件があり、特に家事事件が多いですね。独立して開業した理由は、自分が多様な案件を扱いたかったから、また依頼者が個人の案件を通して依頼者と直接関係を築いて仕事をしたかったからです。
独立するとき、また開業後の現在も大変なことは多々あります。開業するとなると一から全部自分で築かなければなりません。人脈、事務所のコンセプトやレイアウト、ホームページの作り方など様々です。依頼者が来やすい事務所はどのようなものかなど、自分がイメージとして持っていても実現することは難しいです。ただ、自分の責任で自分のやりたいことを実現できるので、やりがいは非常に大きいですね。
弁護士の仕事のやりがいやおもしろさ、難しさ
仕事をして人から感謝され、依頼者が希望を持ってくれたとき、この仕事をしていて良かったと思います。たとえ30分の相談だけでも劇的に依頼者が変わることもありますね。最初暗い表情を浮かべた依頼者の方が、本当に明るく笑顔になったときは、こっちも嬉しくなりますし、仕事をして良かったと思う瞬間です。
逆に難しいのは、依頼者との関係や相手方が本人の場合などの関係ですね。相手方が本人の場合、つまり例えば民事で相手が弁護士をつけない場合、裁判所的な役割を求められることがあります。そのとき自分は依頼者の代理人ですから仲裁することは難しいですが、かといって一方的に依頼者の希望を相手に押し付けては、話をこじらせ相手の感情を概して逆に依頼者の不利益になることもあります。このようなケースにおける代理人としての役割が難しいです。
仕事をする上で意識していること
「弁護士の仕事のやりがいやおもしろさ、難しさ」でも述べましたが、依頼者との信頼関係を築くことです。これは受任する前の段階から気をつけています。慎重に言葉を選んで相手に伝え、依頼者の希望に添えなくても、なぜそうなるのかをしっかり説明し尽くすよう努力しています。
依頼者は人生を左右するような問題を抱えて弁護士のもとへきます。その人たちとうまく意思疎通して、どうやって信頼関係を築いていくかは難しいですが非常に重要なことです。
関心のある分野や問題
最近は高齢者の問題などに興味があります。現在郊外に事務所を開業していますが、高齢者が事務所に来れない場合が少なくないのです。高齢者特有の法律問題を抱えながら近くに法律事務所があっても訪問できないことがあります。そうしたときは自分から足を運ぶようにしています。
大阪市からそこまで遠くない地域なのに高齢者の司法アクセスは十分とは言えない状況です。今後は、高齢者が抱える法律問題を勉強すると同時に、弁護士過疎地域での司法アクセス向上に少しでも役に立ちたいと思っています。