櫻井 美幸 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
高校生の頃から、結婚や出産を経ても一生働けるように資格を取りたいと漠然と思っていました。大学時代にたまたま入ったゼミの先生に司法試験を勧められ、仕事の幅が広く、人の役に立つことができるスペシャリストである弁護士になりたいと思うようになりました。
修習で裁判官や検察官も勉強しますが、裁判官のように第三者の立場から公正中立に判断を下したり、解決をはかるのも魅力的でしたが、ほとんど裁判所の中にいるのは自分の性に合わないかなと思いました。また検察官は基本的に刑事事件だけを扱いますが、私は自分の依頼者をサポートして、いろんなところでいろんな事件を扱ってみたいと弁護士を選びました。
今までの経験
東京の大きな法律事務所では扱う事件が専門的に分化されていることがありますが、大阪の弁護士事務所では、いろんな事件を一通り網羅したうえで、一部、特徴的な事件を扱っていることが多いと思います。
私もイソ弁として入った事務所では企業法務6割、個人の民事家事事件3割、刑事事件1割という感じで、いろんな事件を経験しました。一度に常時4~50件以上の事件を受け持って走り回っていたこともありましたし、10年以上かかった遺産分割事件や不起訴を獲得した刑事弁護などもありました。
この10年以上かかった遺産分割事件では、私が事務所に入る前から争われていたものですが、その間に、依頼者で相続人だったお父様が亡くなり、その娘2人が依頼者になりました。
遺言無効確認など関連事件もフルコースにあって大変でしたが、相手方との間でようやく解決の見込みがつきそうになった段階で、今度は味方どうしだったはずの依頼者の間で調整が必要になり、最後の最後まで気が抜けない事件でした。いろんな意味で弁護士として鍛えられたと思いますし、とても印象に残っています。
現在の仕事内容
独立して早いもので20年近くになります。刑事事件の割合は減りましたが、企業法務・民事・家事はひととおり様々な事件を取り扱っています。
少し特徴的なのはマンション関係、建築訴訟などがあることかなと思います。マンション関係の事件は区分所有法という特別な法律で規定されているので、難しいと思って手を出さない弁護士がまだ多いのですが、マンション管理組合と住民、マンションと事業主や施工会社、マンションと周辺住民や、住民同士など、紛争や相談は多岐にわたっているので面白いです。
また、地元地方公共団体でまちづくりや建築審査などに関わっているほか、ここ数年は、一部上場会社の社外取締役、国立大学の監事、財団法人の監事、学会などの理事の仕事にも積極的に取り組んでいます。弁護士会の関係では主に家事関係を中心に法制度の検討などにも関与しています。、。こうした活動からは、多様な専門性や考え方を持った素晴らしい方々と知り合い、自らの知見を深めたり、弁護士という立場から、あるいは普通の1人の女性という立場から意見を述べるという貴重な機会を与えて頂いています。
弁護士としての信条・ポリシー
企業も個人もトラブルを抱えて、あるいはトラブルを心配して来られます。未然防止策を含む的確な解決策を示して導くことは当然のこととして、特に個人の方は人生の一大事だと思って訪ねて来られる場合が多いわけですから、「迅速、丁寧、かつ、わかりやすく・・・」を心がけているつもりです。
というのも、物事に時間をかけすぎてしまうと依頼者の信用をなくしますし、不安にさせてしまいます。また、ただ迅速ということばかり考えてしまうとやっつけ仕事になってしまうこともありますので、仕上げるだけではなく、丁寧にということも重要です。
また、私自身はわかっていると思って説明を省いてしまうと、実は依頼者は分からないということがありますので、相手の立場になって考えるように心がけています。
ページを見ている方へのメッセージ
このページを見ている方に対しては、自分で解決しようとしてこじれてしまう前に、どうぞお気軽に、早めに相談してもらいたいということです。その方が結果として、早く、そして安く(笑)、解決につながります。また、私自身、もっと身近に人の役に立ちたいと思っています。