木村 達也 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
父親や小学校の恩師に「理屈っぽいから弁護士に向いている」と言われて、小さい頃からなんとなく弁護士を目指すようになりました。そして大学の学部も迷わず法学部を選び、弁護士になりました。幼い頃から意識していて職業観も持っていたので、実際弁護士になっても違和感なく仕事することができました。
仕事の中で嬉しかったこと
弁護士になって50年経ちますが、弁護士5年目くらいのときにサラ金の案件に関わってから、クレジット・サラ金の被害者救済や法規制運動に取り組んできました。この活動をライフワークに決めてから30年以上取り組みでその目的の多くを達成できたと感じることができ、とても嬉しいです。周りの仲間も私のライフワークとして認めてくれていて誇りに思います。
この活動の中で様々な苦労もしましたし、エネルギーも費やしましたが、周りの人達や社会の流れにも助けられて一つの仕事を達成できたのは、自分にとってとても嬉しいことです。
弁護士になって大変だと感じること
事実の正確な把握とその事件の社会的背景を正しく知らなければ「何が正義であるか」掴めないことです。弁護士の仕事の多くは事実を確定することにあり、依頼者・相手側・社会との3方向から見る事が必要になってくるのですが、これには相当な気力・体力・時間を要するので大変です。
弁護士は先ず事実を発見して正確に把握し、次に法律に当てはめるという仕事なので、事実をしっかり把握しておけば解決も早くなります。正確な事実の把握はお互いを理解する上でも役立つので大変ですがとても重要なことだと感じています。
仕事をする上で意識していること
意識していることは2点あります。
1つ目は依頼者の要求と社会の求めるあるべき法秩序との調整を図ることです。弁護士は法秩序を整えることを仕事としているので、依頼者の要求が法秩序に合致しているかを考えながら仕事するようにしています。
2つ目は実務と社会運動は違うのだということを意識するようにしています。実務だけでは社会は変化しません。社会を変えるのは消費者運動や市民運動なので、現場で見た実務の経験を運動に結集し、活動するように心がけています。
関心のある分野
消費者信用・消費者金融問題と多重債務の背景にある貧困問題です。ライフワークとしてこれらの解決に取り組んできました。社会的弱者のために法律家ができることは何かを考えているので、これらの解決に向けて意識を働かせて仕事をしていきます。
今後の弁護士業界の動向
弁護士の数が増えて、背景として厳しい競争は続くでしょう。ただ、今までの弁護士が気付いていない行政分野や国際交流に入って活躍の場を広げていく等、工夫次第では充分やっていけると思います。
既成の枠を超えて新しい分野を開拓して、市民層の問題や貧困問題を解決するために弁護士が貢献していけば社会でよりよい役割を果たすことができると思います。このような役割を果たせるシステムを整えていけば増えた弁護士もどんどん活躍できると考えています。