高齢者と障害者の法的サポートに注力 悩み解決に向けて依頼者の目線に立った丁寧なサービスを提供
法律事務所で働きながら司法試験合格を目指す
ーー弁護士を目指した理由やきっかけを教えてください。
法学部の授業で弁護士の出張授業を受けたことをきっかけに、弁護士という仕事に興味を持ちました。それまでは、「弁護士=裁判をする人」というイメージしかありませんでしたが、実際に話を聞いてみると、訴訟以外にも様々な仕事ができるのだと分かり、面白そうだと思いました。
学部生時代は、学業よりもテニスサークルの活動に打ち込んでいました。本格的に司法試験の勉強を始めたのは、ロースクールに進学してからです。
小規模なロースクールで、同期は60人ほど。密な人間関係を築くことができ、当時の友人とは今も交流が続いています。
ロースクールを卒業した後は、司法試験の勉強を続けながら法律事務所の事務員として働いていました。弁護士になる前から案件の進め方などを学べて、貴重な経験ができました。当時学んだことは今の実務に活かせていると思います。
高齢者・障害者問題に注力
ーー注力している分野を教えてください。
幅広い分野を取り扱っていますが、その中でも特に、障害者や高齢者の法律問題に注力しています。
事務員として勤務していたときの事務所が成年後見に注力していて、私も弁護士としてこの分野に携わりたいと思いました。弁護士会の、高齢者・障害者にまつわる問題の委員会にも所属しています。
ーー障害者や高齢者の問題について、どのような相談が寄せられますか。
介護・看護に限界が来ていたり、家族間で不仲や虐待といったトラブルが生じたりしたということで、相談に来る方が多いです。
高齢者や障害者といった判断能力に問題がある方をサポートする方法としては、主に、法定後見制度と任意後見契約の2つがあります。
ーー法定後見制度とはどのような制度で、メリット・デメリットは何でしょうか。
法定後見制度は高齢者や障害者本人を保護するための制度です。裁判所が選任した後見人が、本人に代わって財産を管理するため、家族が勝手に財産を使い込むなどのトラブルを予防できます。また、介護施設などの入所に関する契約などを代わりに結んでもらえます。
デメリットとしては、後見人が財産管理をするため、本人が自由に財産を使えなくなることが挙げられます。また、後見人は財産管理について定期的に裁判所への報告が必要ですが、家族の誰かが後見人になる場合、この報告義務が負担になることもあります。さらに、家族ではなく弁護士などの第三者が後見人になる場合、報酬が発生することにも注意しなければなりません。
ーー任意後見契約はどのような制度でしょうか。
任意後見契約は、本人がまだ判断能力があるうちに、判断能力が低下した場合に備えて、自分で財産管理をしてもらう人や財産管理の方法を決めておく契約です。本人が前もって後見人を選べる点が法定後見制度との大きな違いです。
ーー法定後見制度と任意後見契約ではどちらの方を選んだ方がよいのでしょうか?
任意後見契約を結ぶか法定後見制度を利用するか、どちらがいいかは財産状況や家族関係によって異なります。弁護士にご相談いただければ、その方にとってベストな解決策を提示できますので、高齢者や障害者に関する悩みがある場合は、早めのご相談をお勧めしています。
依頼者に安心してもらうことが最重要
ーー仕事をするときに心がけていることを教えてください。
依頼者本人の目線で物事を見ることを心がけています。また、後見は本人のための制度であると同時に、財産管理を制限して不自由な思いをさせているという視点を持つことも大事だと思います。
ーー依頼者とのコミュニケーションで心がけていることはありますか?
丁寧な言葉遣いでゆっくり話すことです。認知症や障害をお持ちの方がなるべく不安にならない口調で話すように気をつけています。
依頼者と話すときの立ち振る舞いも意識しています。たとえば、私は身長が高いので、相手と目線が合うよう少しかがんで話すようにするなど、とにかく依頼者が安心できるコミュニケーションを目指しています。
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方や趣味を教えてください。
ロースクール時代の仲間とテニスをしたり、ゴルフをしたりして、身体を動かしています。釣りも好きです。サバやイワシなどはよく釣れるのですが、いずれはカンパチなどの大物も釣りたいですね。
ーー今後の展望を教えてください。
町弁として幅広く依頼者のニーズに応えられるよう、様々な分野の知見を増やしていくことが当面の目標です。
ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いいたします。
まずは弁護士に相談するところがスタートだと思います。相談していただいて、法的な問題があるのか、解決に向けてできることがあるのかがわかるだけでも安心できると思います。
弁護士は敷居が高いと思う方も多いですが、実際はそんなことはありません。お気軽にご相談ください。