不動産・相続問題に強み〜あらゆる相談に柔軟に対応し、依頼者に最大限有利な解決策を引き出す
東日本大震災後の出来事がきっかけで弁護士を目指す
ーー 弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
もともと文章を書くことや論理的に物事を考えることが好きで、社会の仕組みにも興味があったので、ジャーナリストになろうと思っていました。大学時代もマスコミ関連のサークルで活動していたのですが、東日本大震災がきっかけになり、キャリアの方向性を変えることになりました。
震災から3か月後、サークル活動の一環で被災地に取材に行くことになりました。取材をする中で、被災地で見た光景、被災者の方々の言葉に衝撃を受けた一方で、自分の無力さも感じたんです。
もちろん報道は重要で、社会に与えるインパクトも大きいです。ただ、私個人の今後の仕事を考えたときに、現状を伝えるだけでなく、より直接的に社会に貢献したり、人の人生に影響を与えるような仕事をしたい、と考えるようになりました。
弁護士の仕事にも色々ありますが、典型的なのは、法律トラブルを抱えた方から依頼を受け、知識やノウハウを活かして問題解決に取り組むというもので、より直接的に社会や人の役に立つことができる仕事だと思いました。この経験がきっかけとなり、弁護士を目指すことになりました。
ーー 弁護士登録後にミャンマーで勤務していたそうですが、どういう経緯でミャンマーに行かれたのですか?
弁護士になると決めた一方で、親がパイロットだったため、子供の頃から海外に行く機会が多く、海外で仕事をしてみたいという気持ちがありました。当時ミャンマーは東南アジアの中でも特に注目されている国でしたし、若いうちに経済的に急成長している環境で働いてみたいと思いました。現地で日本の弁護士が立ち上げた事務所に所属し、日本企業の海外進出を支援する業務に従事していました。 勢いや活気がある国で働くというのはとても刺激的で、得難い経験だったと思っています。
他分野の専門家とも連携し、依頼者をサポート
ーー 注力している分野は何ですか?
帰国後に所属した事務所が、不動産や相続問題を中心に扱う事務所でした。なので、独立後の今も、そういった案件の依頼が多く、自然と得意分野となっています。
人はいつか必ず亡くなるわけで、相続の問題はそれに伴い発生します。日本の高齢化が進んでいますから、相続問題に対するニーズは増えていくと思います。
また不動産問題は相続と絡むだけでなく、税金や金融、建築や登記など周辺領域に関する知識が必要で、様々な分野の専門家と連携する必要があるなど、やりがいもあります。
ーー 仕事をする上で心がけていることはありますか?
一見難しそうに思える相談内容でも、すぐに無理だと決めつけず、依頼者の話をしっかりと聞いた上で、解決の糸口を見つけるよう努めています。
ーー 弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードはありますか?
特に印象に残ったのは、何十年も前に取り交わした契約書を白紙に戻したいという、かなり難しい案件を解決したことです。ダメで元々でもやってみようという気持ちで引き受け、依頼者の話をまずはしっかり聞くことから始めました。
依頼者はその昔、契約書をしっかり読まず、よく分からない状態でサインをしてしまったようで、そのことを後悔しているようでした。しかし、昔のことなので証拠もあまり残ってなく、一度サインして自分の意思表示をしたものを覆すというのは、極めて難しいのが現実です。そこで依頼者にも、裁判になった場合、厳しい戦いになるということを伝えつつ、相手方とのやり取りを進めていきました。
そのやり取りの中で、相手方は裁判を起こされることに抵抗感があり、交渉で和解したいのだということが伝わってきました。こちらとしても交渉でうまく和解できればいいという思いはありましたので、何とか解決策を引き出すことに成功しました。依頼者も納得できる結果になったので、よかったなと思っています。
「相談してよかった」と思ってもらえる結果に導く
ーー 今後の展望を教えてください。
一言で不動産や相続分野といっても、遺産分割、事業承継、借地底地、建築トラブル、マンションの管理や建て替えなど、いろいろな法律問題に取り組んできたので、それらについて、より広く深く専門性を高めていこうと思っています。
また、紛争解決業務を取り扱っていると、紛争を事前に予防することがいかに重要か実感します。なので、現在は、個人の相続対策や、企業法務の方向性にも力を入れています。
今、縁があって、日本の会社がベトナム進出するにあたっての法的なサポートもしているのですが、これもより力を入れていきたいです。ベトナムに進出する日本企業は増えているので、こうした需要も高まっていくと思っています。
両方を掛け合わせる形で、国際的な不動産取引や相続といった分野で専門性を高めていくことが今後の展望ですね。
ーー 最後に法律トラブルを抱え、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
法的トラブルに巻き込まれても、自分ひとりで抱え込んでしまうということもあるかもしれませんが、早めに相談してもらった方が、時間的にも金銭的にも、それから精神的ストレスという面でも、スムーズに問題解決できることが多いと思います。
自力で解決しようとした結果、自分に有利な主張をしていたつもりでも、実は逆効果になっていた、なんてこともよくあります。ご自身では気付かなかったような観点から解決策が見えてくることもあるので、まずは相談していただきたいですね。最大限有利な結果に導けるよう、できる限り尽力したいと思います。