瀬戸 崇史 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
元々法学部に入った時から弁護士や法律家に対する憧れはありました。しかし、当時は今と違い弁護士になれるのは年間500人ほどの時代でしたので、自由業に対する漠然とした憧れ程度に留まっていました。
そのまま、なんとなく学生時代を過ごし、民間企業に就職したのですが・・・将来への不安、専門性を身につけたい等々から、一念発起、脱サラです。法律に関心があったこと、独立してできる仕事という面を考え、弁護士を目指しました。
学生時代
本当に、全く勉強していませんでした・・・。毎日のように授業にも出ずアメフトに明け暮れていました。今の仕事も、長い受験生活も諦めずにやってくることができたのはこの経験が活きていると思います。また、当時の仲間も違う資格ではありますが、資格を取得していたりすることも刺激となっていました。
ロースクール時代
企業を辞めてから旧司法試験を受験していたのですが、ある程度煮詰まってきた状態になってしまいました。勉強をしていても受からないということもあり、ロースクールに入って違う勉強も学んでみたいという思いからロースクールに入学しました。
ロースクールでは必死に勉強したというよりは法律の面白さに触れました。詰め込みの勉強をしたというよりは考え方を変えたという勉強でした。
旧司法試験時代は予備校に通って記憶の詰め込みという面が強かったのですが、ロースクールでは判例をベースに、ある事件に関して裁判所の判断がなされ、その判断がどのような事案まで及ぶのかという射程を考えるなど、記憶ではなく考える勉強が面白く感じましたね。ロースクールに通っていた経験は弁護士になってからも活きていますね。
仕事の中で嬉しかったこと
月並みですが、依頼者から感謝されることが、明日への活力ですかね。
現在取り扱っている分野・印象的な案件(事件)
今は破産事件、交通事故事件、離婚事件、刑事事件など来るもの拒まず、扱っています。
先日判決が出た刑事事件が印象に残っています。事件としては20歳過ぎの被告人が犯した強盗、侵入盗でした。複数事件が起訴されたおかげで、最初の起訴から判決まで9カ月もかかった長い事件でした。
最初に接見した頃は、とにかく早く出たいとばかり言っていた被告人が、徐々に反省を深めていき、被害者のことを深く考えるようになるなど、会うたびに被告人が変わっていくのがわかり、その内省の深まり、成長過程に自分が少しでも助力できたのではと思い、非常にやりがいのある事件でした。
弁護士になって大変だと感じること
こちらの説明不足等で依頼者からの信頼を失う等、依頼者とのトラブルが一番大変ですね。何事もこちらの判断でやらない、連絡を密に取ることがポイントになると思います。そうしたことから信頼が得られると思います。こちらで一方的に進めてしまうと不信感を持たれてしまうということは往々にしてあると思います。
私自身経験が浅い分ベストな判断を下すことが難しいのですが、依頼者と共に事件を進め、依頼者の方にも判断に加わってもらって共に判断をしていけば、仮に結果が良くなかったとしても受け入れてもらえると思います。
関心のある分野
毎日勉強で、今は全ての分野に関心がありますが、将来的には、アジア関連の仕事ができればおもしろいですね(まだ、全く具体的なアイデアはないですが・・・)。私自身元々アジアに強い商社にいた経験があり、そうしたことからもアジア関連の仕事には興味があります。日本の弁護士が日本企業のアジアビジネスに関連して何ができるかというところはこれからじっくり考えていきたいと思います。
今後の弁護士業界の動向
法曹人口が劇的に増加して、巷で言われているように、弁護士業界も大競争時代になることは間違いないでしょうね。逆にこれはチャンスと捉えなければ仕方ないと思います。今まで弁護士が介入できなかった分野をどんどん掘り起こしていかなければ、我々若手弁護士は,生き残っていけないと思います。漫然と仕事をしているだけでは、将来的には生きていけないのでしょうね。
これからは、様々な業態の弁護士が出てくるのではないでしょう。個々人が日々自己研鑽を怠らないことと、独創的なアイデアが必要になってくるのではないでしょうか。