須磨 美月 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
法学部に進学し勉強するなかで、法律の専門家になりたい、将来法律を生かした仕事をしたいと思うようになりました。弁護士を目指したのは、昔から専門家として仕事をすることに漠然と憧れがあったのと、公務員と違って自分で比較的自由に仕事ができるので自分の性格に向いていると思ったからです。
今までの経験と現在の仕事内容
一般民事や倒産、刑事事件などを広く扱っています。また、入管業務にも携わっています。入管業務とは、例えばオーバーステイで逮捕された外国人が退去を強制された場合その処分の取り消しを求めて訴訟を提起するような業務などです。弁護士になってすぐに関わったのがタンザニア人の訴訟でした。
私はロースクール卒業後、イギリスの法律事務所で2、3週間のエクスターンをしました。そこで大変お世話になり、外国人である私にも優しく接してくれよくしてもらったので、自分も日本の外国人のために何か役に立ちたいと思うようになりました。
弁護士の仕事のやりがい・難しさ
もともと人と話をするのが好きなのですが、初対面の依頼者と話して意思疎通が取れて信頼関係ができたと感じる時、やりがいを感じますね。以前、法テラスで相談を受け、「先生と会ったことで生きる希望が見えました」と言われたときは、こちらも本当に嬉しかったです。
逆に仕事の上で難しいのは、依頼者や被疑者と意見が対立したり、うまくコミュニケーションが取れず信頼関係を形成できないときです。以前交通事故の示談を引き受けた際、難しい状況の中かなり努力して過失割合を9:1までもっていったのに、依頼者から「なぜ1割負担しなくてはならないんだ」と言われたことがあります。
しっかり信頼関係が築けていれば、こちらの努力を理解してもらい、結果にも納得してもらえたかもしれないと思うと、依頼者との意思疎通と信頼関係は非常に大切だと感じます。
仕事をする上で意識していること
仕事が事務的にならないように気をつけています。たくさんの案件があると仕事が事務的になりがちですが、そのようなときでも事務的に処理したり、事務作業のような形で依頼者と接したりはしないことが大切です。そのために言葉の使い方や話し方に気をつけたり、一生懸命さを依頼者に伝えたりするように心掛けています。
関心のある分野
「今までの経験と現在の仕事内容」でも述べた、イギリスの弁護士事務所でのエクスターンでは、英語の契約書や報告書の作り方から日英の制度の違いまで、非常に多くのことを学びました。せっかくイギリスの弁護士事務所でエクスターンの経験をさせてもらったので、これから語学の勉強にも力を入れて仕事に生かしたいです。
日本にいる外国人の中には、日本語が話せても読めない人やそもそも日本語が理解できない人もいます。そのような人たちと英語でスムーズにコミュニケーションを取ることができれば、もっとその人たちのために何かできるのではないかと思います。今後は入管や外国人の離婚訴訟の他に、特に海外とのライセンス契約など英語を使う機会が多い知的財産権の分野を勉強して、仕事として関わりたいですね。