依頼者の希望を大切にしながらも、依頼者にとって何が利益になるかを徹底的に追求
「年齢・性別関係なく一生続けられる仕事として」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
中学生の頃に見たテレビ番組がきっかけで弁護士の仕事に興味を持ち、将来の選択肢の一つとして考えるようになりました。
司法試験をはっきりと意識するようになったのは、大学に入学してからです。難関であることはわかっていましたが、弁護士は年齢も性別も関係なく、一生続けられる仕事ではないかと思い、そこが魅力的に感じました。
ーー注力分野を教えてください。
交通事故、不動産、相続、離婚に注力しています。
交通事故は、弁護士になって最初に入所した事務所が保険会社の顧問をしていた関係で多くの案件を経験しました。今は被害者側の事件を中心に取り扱っています。
これまでの蓄積からさまざまな事件に対応ができ、医療的な知識もある程度あるので、経験が活かせる分野として注力しています。
不動産も以前勤めていた弁護士事務所で多くの案件を経験したことから、現在も注力分野にしています。特に不動産トラブルでよくある不動産の明け渡し事件は、これまで100件以上解決してきた実績があります。
相続は、弁護士を目指して勉強していた頃から関心のある分野でした。不動産の知識が活かせることも注力している理由です。管財人を務めたことがあり、不動産売却も行ってきたので、遺産の評価額がどれくらいになるのかなどの見通しもある程度正確に予測することができます。
離婚は勤務弁護士時代にはそれほど担当していなかったのですが、独立してから自然と依頼が増えてきました。離婚問題はセンシティブな内容が多いので、同性の弁護士に相談したいという女性が多いのではないかと思います。
依頼者の利益にならないことはやらない
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
当たり前のことですが、依頼者の利益を優先して考えるようにしています。
例えば、被害の回復や権利の実現のためではなく、主に「相手への仕返しのために」といった理由で、認められる可能性が低い高額な慰謝料を求めるようなケースです。そうしたケースでは、「実際に訴訟を起こしても難しいです」と率直に伝え、依頼者の利益にならないことは極力やらないことにしています。
離婚事件の場合、「お金のことはいいから今すぐ別れたい」と感情を優先する人が多いのですが、お金のことを考えずに離婚を実現しても、生活に行き詰まる可能性が高いケースもあります。そうした場合は、即座に離婚するよりも、別居して婚姻費用を支払ってもらいながら新しい生活の準備を進めていくといった方法を提案することもあります。
依頼者の希望を尊重することは大切ですが、できる限り依頼者の利益になる方向に進むように配慮しています。
ーーこれまで弁護士として活動してきて印象に残っているエピソードはありますか?
通常、裁判で使用する証拠は、証人尋問が行われる日よりも前に提出しなければなりません。一方で、「弾劾証拠」という、相手の証言の信用性を下げるための証拠は、尋問当日でも提出できます。この弾劾証拠で裁判で大きな成果を出した事件がとても印象に残っています。
弁護士になって1年半ほどで担当した企業案件で、相手企業に契約違反の損害賠償を請求する裁判でした。裁判の前に資料を調べ直していたところ、新たに気づいたことがあり、弾劾証拠として提出することにしたんです。
基本的に有力な証拠は通常の証拠として事前に提出されますから、弾劾証拠が出るケースは極めて少なく、出されても効果が低いことが少なくありません。ですが、このときの弾劾証拠は相手方の供述が覆るほどの効果を発揮して、勝訴的和解という結果に繋がりました。
結果も満足でしたが、それ以上にうれしかったのが、裁判が終わって、担当した裁判官から「弾劾証拠がこんなに効果的だった裁判はない」と言葉をかけられたことです。そんなふうに担当裁判官が代理人弁護士を褒めることは非常にめずらしいことなので、なおさらうれしかったです。弁護士としての自信につながった経験でした。
経験と知識を強みに変えて
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
コロナが流行してからは休日は家で過ごすことが多くなりました。「シルク・ドゥ・ソレイユ」やミュージカルが好きでよく観に行っていたので、コロナが落ち着いたらラスベガスで本場の舞台を観てみたいです。
漫画も好きで、『ONE PIECE』など少年漫画系をよく読んでいます。漫画を読むと気分転換になるので、1日の終わりに1冊読んでから寝るのが日課になっています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
相続をこれまで以上に注力していきたいと考えています。特に成年後見は最近依頼が増えてきて経験を積んでいるので、継続的に増やしていきたいです。
一つの分野を専門的にやっていくというよりも、相続と不動産のように関連性のある分野をやりながら、経験と知識を強みに変えて活動していきたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩んでいることがあれば早めに相談してください。悩みを抱えたまま何も行動しなかったために、手遅れになったというケースをたくさん見てきました。すぐに対処しなければいけない問題なのかを知るだけでも相談する価値があると思いますので、まずは相談してください。