馬場 久枝 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私が大学を出るころは、男女雇用機会均等法などまだまだない時代で就職先としては、公務員、教師あるいは何か資格を取得しなければなかなか就職は難しい時代でした。
そのため、何か資格を取らなければ、と考えていたこと、中学生のころに新聞でピンクのスーツを着た女性裁判官を紹介した記事があって読んだのがきっかけで、社会の先端で活躍できる裁判官に憧れ、周りには法曹関係の人など誰もおらず、本当に全く未知の世界でしたが、何もわからないまま司法試験を目指しました。
何とか合格をして、修習中の進路を決めるときに、自分には、裁判官のような出された材料を組み立て、判断する論理思考をするよりも、材料を集めて作る側の当事者のほうが向いている、と思うようになりました。それで検察官を選択しました。
今までの経験と現在の仕事内容
8年間検察官をして、弁護士になりました。弁護士の仕事も特別の専門分野ではなく、ごく一般的な町の弁護士という感じですので、家事事件、損害賠償請求事件などがほとんどです。検察官をしていた、ということから、弁護士になってからしばらくは刑事事件もやって、無罪判決を獲得したこともありますが、現在はほとんどしていません。
仕事をする上で意識していること
とにかく、依頼者の意向をよく聞いて、法的に可能かどうかを判断し、それをきちんとわかるように説明をし、納得してもらい、頼んでよかった、と心から喜んでもらえるように誠実に仕事をする、ということです。
全く平凡で、当たり前すぎることですが、すべての依頼者にいつも継続して行う、というのは結構大変です。人を相手にする仕事というのは、とても難しいものです。
人ぞれぞれ考え方、価値観が違いますので、どれほど私がベストの選択である、と考えていても、納得していただけるとは限りません。ですから、結果について依頼者が心から納得をして喜んでくれると本当にうれしいです。
関心のある分野
改まって聞かれるとちょっと困ってしまいます。いわゆる町の弁護士ですので、耳目を揺るがすような大事件はありませんから、依頼のあった事件について関心を持っているというのが実情です。最近は家事事件の中でも遺産相続の事件が増えてきていますし、受験勉強中にも相続の勉強は手薄でしたので、調べることが増えてきました。
また女性ということで離婚事件が多いのですが、最初に相談を受けたときと事件が解決した時の女性の表情がまるで変り、人生の再スタートを切る、という意欲に満ちて元気になられる姿を見ることができるので、やはり離婚事件は、どれほど時間がかかっても、やりがいを感じることが多いですね。