「依頼者が納得してくれる仕事がしたい」丁寧に依頼者の話を聞き、解決に尽力
交通事故、債務整理に注力。今後は不動産分野も
――弁護士を目指したきっかけや、その理由は何ですか。
高校生の頃、将来どんな仕事がしたいかと考えました。その時、「どこか組織に所属するよりも、何でも自分で決めながらできる仕事がしたい」と思ったんです。資格を取ればそうした働き方ができるのではないかと思い、弁護士を目指そうと決めました。
――どんな学生生活でしたか。
大学は法学部を選びました。在学中はキャンパスライフを楽しむことを優先して、司法試験の勉強にはそれほど力を入れていませんでした。
サークルは、推理小説研究会、いわゆる「ミステリー研」に入り、推理小説を書いたりしていました。結構真面目に活動していて、後輩には推理作家の綾辻行人さんもいました。
大学卒業後、いったんは民間企業に就職したのですが、やはり会社勤めは合わないと実感して2年で退職しました。そこから司法試験を目指して真剣に勉強するようになったんです。
――先生が現在、注力されている分野と、その理由を教えてください。
事務所としては、ADR(裁判外紛争解決手続)に関わっている関係で、交通事故案件を多く扱っています。債務整理の案件も多いですね。
私としては、今後は不動産案件にも力を入れていきたいです。不動産に関しては、一般的に当事者が争うようなトラブル以外にも、法律を使って解決できることがまだまだたくさんあると考えています。
――依頼者と接する上で心掛けていることは何でしょうか。
依頼者の方と密に連絡を取るということですね。
最近はLINEなど、昔に比べて便利な連絡ツールが増えてきました。書面を書いてLINEで送れば、すぐに依頼者にチェックしてもらえるし、その分返信も早くもらえてその後の業務を迅速に進めることができます。また、相手方から書面が届けば、写真で依頼者にすぐ内容を共有できます。
コロナ渦においては、なかなか依頼者と直接会えないため、LINEが大活躍しています。LINEは、依頼者とスピーディーかつ緊密な連絡を取り合うために、なくてはならないツールです。
一方で、最近では、相談者が事前にインターネットで情報収集してくることが増えました。 調べた情報が間違っていることがよくあるのですが、こちらが「それは間違っていますよ」と伝えても、なかなか聞き入れてくれない方もいて、難しく感じるところです。
100パーセントの結果が出せなくても、依頼者に満足してもらえるように
――弁護士としてやりがいを感じるのはどんなときですか。
依頼者が望む100パーセントの結果を出せなかったときでも、私に依頼したことを満足してくれた時です。弁護士として活動していくなかで、依頼者が望む結果を得られない時もあります。その場合でも、いかに弁護士が依頼者のことを考え動いたか、依頼者の話を聞いたか、そうした一つ一つの行動が依頼者の納得感につながると考えています。
――これまでの経験で印象的なエピソードがあれば教えてください。
ある強盗致傷事件の被告人の弁護をしたときの話です。被告人は若い女性でした。強盗致傷罪の刑罰は重いので、なんとか罪を軽くしようと奔走しました。
共犯者がいる事件だったので、「彼女は幇助犯である(補助的な役割にとどまっていた)」と懸命に主張しました。被害弁償や謝罪のために被害者のもとにも何度も通いました。
そうした活動が実り、なんとか執行猶予つきの判決を得ることができました。私のなかで、非常に印象に残る事件でした。
やはり、依頼者にとってよりよい判決を勝ち取るためには、弁護士の地道な行動の積み重ねが重要だと考えています。時間がなくても、細かく動いて行動をひとつひとつ積み重ねていけば、少しずつ良い方向へと進んでいくと実感します。
――休みの日はどう過ごしていますか。
私の自宅は奈良なのですが、近所の古いお寺など、神社仏閣を散策しに行ったりしています。その様子を自身のブログに書くこともありますね。
また、趣味としてフィギュアスケートの試合を観に行ったりもしています。以前、大阪でフィギュアスケートのNHK杯が開催されときに観戦して、それ依頼ハマってしまいました。もうすぐ冬季オリンピックもあるので、今から注目しています。
――先生のこれからの弁護士としての展望を教えてください。
法律トラブルの解決は、マイナスをゼロに戻すためのものが少なくありません。交通事故の被害回復などもそうです。そこでは、マイナスを減らしてゼロに持っていく作業が弁護士の主な役目になるわけです。
マイナスをゼロに戻すための案件でなく、ゼロをプラスにするような、依頼者と弁護士がどちらも「Win-Win」になれるような案件をもっと手掛けていきたいです。
――最後に、法律トラブルで悩む方に対して、メッセージをお願いします。
とにかく、気軽に弁護士に相談しに来てください。弁護士費用など気になると思いますが、まずは弁護士に相談しないと、根本的な解決には向かいません。ぜひ、気軽に足を運んでください。