今を変えなければ、未来は変わらない。
非行少年の悩みを知って、弁護士になろうと決めた
私の父は弁護士なんです。
小さい頃から「お父さんは、トラブルを抱えた人を助けられる正義の味方のような仕事をしている」と認識していた私は、いつか自分も人の役にたつ仕事をしたいと考えていました。
将来はやっぱり親父と同じ弁護士になるのかな。
そう漠然と感じていた弁護士業への想いが、確かなものに変わったのは中学生の時でした。
クラスメイトに、非行を繰り返す同級生がいたんです。彼とは、授業中や休み時間に軽く会話をする仲でした。周りからの評判は良くなく、近づきがたい雰囲気はありましたが、私は、彼が実は心の優しい少年であることを知っていました。
ある日私は、彼から「家庭の中に大きなトラブルを抱えていること」を打ち明けられたんです。
私は、その話を聞いて、両親の仲が悪くずっと寂しい想いをしてきたという彼が、その寂しさを紛らわすために、非行に走り、自分を保っていたということに気づきました。
彼だけが悪いんじゃない。彼だって、毎日悩みながら葛藤しているんだ。
もちろん非行自体は褒められたことではありませんが、問題を起こしたり、社会的に非難されている人が100%悪いとは言いきれないということを、私は彼に教えられました。
そしてこう思ったんです。
彼のようにトラブルを抱えている人の心を支えられる仕事が「弁護士」であるならば、自分は一生の仕事に、それを選びたい。
父と同じ弁護士の道に進むと決めた私は、その目標を叶えるために一生懸命勉強に励みました。そして2011年、晴れて弁護士登録を果たしました。
“負の歴史”に向き合い、希望を見出す
弁護士として活動する上で、私が大事にしていることは、2つあります。
一つめは、信頼関係の構築です。
もう少し噛み砕いて言うと、「この弁護士になら洗いざらい話せる」と思っていただくために、努力や工夫をするということですね。
現在、私の仕事の約半分を占めている、借金・債務整理トラブルを例に出してお話したいと思います。
借金問題を抱える依頼者は、法律事務所にいらっしゃった時点で「お金を返せない」「生活に困っている」といったようなストレスを抱え、既に精神的に不安定になっています。
借金ができてしまうのには、様々な理由があります。
浪費やギャンブルなど個人の注意力に起因する問題から、失職や信頼していた人からの裏切りによる問題まで、その事情は千差万別です。
そして理由はどうであれ、会ったばかりの弁護士に、借金を作ってしまうまでの過程、言ってみれば、自分の“負の歴史”をスラスラと話す気になる方は、あまりいません。
しかし、弁護士として問題を解決するには、依頼者が借金に至った理由を把握しなければならない。本当のことを話していただかないと、力になれないことがあるからです。
そんな中で私が徹底しているコミュニケーションは、世間がどう言おうと、誰になんと言われていようと、依頼者の過去を否定することは絶対にしないこと。
借金問題を解決するならば、ただ借りたお金を返すだけでなく、依頼者が二度と借金をしないようにならなければ意味がありません。
どんな経緯があっても、依頼者の過去を絶対に否定しないコミュニケーションを徹底することで、依頼者本人が借金問題に真摯に向き合えるようになったり、借金返済後の生活に希望を見出すことができると、心から信じて仕事をしています。

苦しい時こそ、前のめりであれ
そしてもう一つは、「初心を忘れないこと」です。
これはきっと弁護士以外の仕事でも言えることですが、どんな仕事であっても「何のために、誰のためにするか」というところがブレてしまってはいけないと思うんですね。
弁護士になってからこれまでを振り返ってみると、やりがいを感じること以上に、大変なことがあったように思っています。難しい問題に直面して面食らい、「これは困った」「できればやりたくない」と、つい弱気になってしまったこともありました。
でも、そんな時に私を奮い立たせたのは、他でもない「目の前の困っている人の力になりたい」という自らの強い想いでした。
「何のために、誰のためにする仕事なのか」と自問自答し、初心に返れば返るほど、言い訳をしている暇などないことに気づかされたのです。
純粋で素直な想いというものは、時にものすごく大きなエネルギーとなって、成果へと繋がります。
仕事も、人生も、順風満帆な時ばかりではありません。 でもそんな時こそ、強い意志を持って諦めずに本気で向き合っていれば、誰かが一緒に悩んでくれたりと、だんだん解決の糸口が見えてくるのです。
経営者たちの「孤独感」をなくしたい
私は、弁護士登録後から、2016年3月に当事務所に移籍するまでの約4年半、大阪府内の別の法律事務所に勤務していました。ここで私は貴重な経験をすることになりました。
その事務所では、企業法務の仕事を担当することも多く、中小企業の経営者と関わる機会がたくさんありました。私は、そこで経営者たちの「孤独」を目の当たりにしたんです。
「資金繰りが上手くいかず、会社を畳まなくてはいけなくなった」
「従業員が問題を起こした」
企業によって、ご相談内容はさまざまでしたが、私が一番問題意識を感じたことは、 トラブルの内容よりも、それぞれの経営者に良き相談相手がいなかったという点です。
特に、零細企業になればなるほど、経営者に腹を割って話せる相手がいない傾向にあったように思います。
「もう少し早く出会えていれば、会社や事業を畳まなくても良かったのに…」
そんな悔しい気持ちになったことも、一度や二度ではありませんでした。
どんな会社も、社会を良くするために、理念を掲げて、創設されています。 その企業理念を実現することなく潰れていってしまうことは、とても残念で、あまりにももったいない。
今後は、そういった企業を一つでも減らしていけるよう、セミナーや異業種交流会などの機会を利用して、より多くの経営者と接点を持ち、前もってトラブルを予防することの大切さを啓蒙していきたいと考えているところです。
どんなことがあっても、人生に背を向けないで
法律事務所にお越しになる人は、みなさん深刻なトラブルを抱え、心身ともに疲弊されています。
特に、私が借金問題を多く扱っているためか、初回相談の段階で「もうこんな状態なら死んで楽になりたい」という発言を聞くことも多く、その度に「こんな精神状態になるまで追い詰められていたのか」と、聞いているこちらが心苦しくなることさえあります。
でも、どんな状況であったとしても、自ら命を絶つという選択だけはしないでほしいです。
たしかに、目を背けたくなる現実と向き合うのは、勇気がいることです。
全てを一気に解決することはできず、苦しい時期を耐え忍ぶ必要もあるかもしれませんが、一つ一つ丁寧に向き合うことで、確実に光が見えてきます。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。
解決を先延ばしにしたり、無理して一人で解決しようとしたりすると、取り返しのつかない事態になってしまう可能性もありますから、勇気を出してお電話ください。
あなたが素敵な未来を歩めるよう、私が一緒に考え、サポートいたします。
