企業の許認可取得など行政手続きをサポート 行政機関に勤めた経験も活かし、民間と行政とのトラブルを解決
大学の法律相談サークルから弁護士へ
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学時代、法律相談のサークルに入っていたんです。一般の方から法的な悩みを聞く活動をしていたのですが、学生のサークルなので、最終的には「弁護士に相談してください」という回答になってしまうんです。せっかく相談に来てくれているのに、自分の力では解決できないことにもどかしさを感じていました。自分の責任で解決したいのならば、弁護士になるのがいいのではないかと思ったのが、目指した理由です。
――どんな学生生活でしたか?
勉強ばかりしてましたね。勉強してるか寝てるかの生活でした。アルバイトはパーティコンパニオンをしていました。シフトを固定する必要がなく、好きな時に働けたからです。子供の頃から給食を盛り付けるのが好きだったので、お料理を取り分けるのが楽しかったです(笑)。
――ご出身は北海道ですが、大阪の大学を選んだのはなぜですか?
修学旅行で大阪に行った時、尋ねていないのに周りの方が道を教えてくれたんです。お節介と言えばそれまでですけど、大阪特有の人懐こさや温かさが、私には合っていると思いました。弁護士の活動を大阪でしているのも、大阪の水が合っているからですね。
――注力している分野と、注力している理由についてお聞かせください。
一番注力しているのは行政分野です。行政機関の弁護士として働いたこともありますが、この分野は弁護士が積極的に関わっていない分野なんです。事件になるケースが少ないため、難しい分野ではあるのですが、企業の方々が行政相手に許認可手続きなどで困っている時に、お助けしたいと思っています。
行政分野は、細かい法律を読み解かなければならないため、他の分野よりも手間がかかります。難しいと思うこともありますが、それだけに、面白さも感じています。
――依頼者の方と接するときに心掛けていることを教えてください。
お話は最後まで聞きたいと思っています。一般的な弁護士の相談は、30分が目安とされています。自治体の法律相談などは、決められた時間になると職員が来て「終了です」と打ち切られてしまうこともあるんです。30分では話しきれない方もいますし、「時間内に話してください」と急かしてしまうと、上手く話せなくなってしまう方もいます。
私の事務所に来ていただいた方には、「他に話したいことはないですか?」と尋ねるなどして、十分にお話をしていただけるよう心掛けています。
駆け引きはせず、ストレートに向き合う
――弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
相談に来られる方が皆さん「お忙しいのに、すみません」と言われるんです。約束した時間に来ていただいているわけですし、皆さんにとって大事な話なのだから、そんなふうに思わなくてもいいのにと、いつも感じています。
――先生の弁護士としての「強み」はどんなところですか?
依頼者の気持ちに合った解決を目指すところでしょうか。弁護士は駆け引きをするのがうまいというイメージを持たれている方が多いと思うのですが、私はそういうタイプではなく、どちらかというとストレートだと思います。
例えば、依頼者が望んでいる解決とは反対の案を提示して、中間で妥協点を見つけようとか、争う姿勢を取りながら和解でまとめようとか、そういうことは得意ではないんです。依頼者の解決したい方向を一緒に向いて、解決するようにしています。
ただ、依頼者の要望をなんでも聞くというわけではなく、依頼者の為にならないことはハッキリと言いますし、内容によっては依頼をお断りすることもあります。そういうところもストレートですね(笑)。
――休日はどのように過ごしていますか?
料理をしたり、動画配信サイトで海外ドラマを観ています。刑事裁判もののドラマが好きで、『クリミナル・マインド』や『SUITS/スーツ』といった作品を観ています。日本のドラマだと現実との相違が気になってしまうんですけど、海外ドラマはそもそも法律が違うので、楽しんで観ることができます。
以前、アメリカの女性判事のドキュメンタリーを観たのですが、最高判事まで上りつめたその女性の活動はもちろんですが、アメリカの司法制度がとてもよくできていることに感銘を受けました。
――今後の展望についてお聞かせください。
大阪で弁護士活動をしていますが、まだ基盤がしっかりしているわけではないので、目の前の仕事を一生懸命やりながら信頼関係を築けていけたらいいなと思っています。
――法律トラブルを抱えていて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
「これは弁護士に相談してもいいことなのかな?」と思われることでも、問い合わせをして悪いことはありません。法律的な問題が含まれていれば、それを解決に導くのが弁護士の仕事ですし、そうでない場合に、適切な場所を案内するのも弁護士の仕事かと思います。
弁護士に電話をするのは勇気のいることだと思いますが、電話をかけていただくことが第一歩だと思います。悩みは相談しないと解決しませんので、ぜひ電話してください。