目先の事件解決だけでなく、依頼者のその先の人生まで見据えたサポートを
法律を切り口に、困っている人の手助けがしたい
ーー弁護士を目指した理由やきっかけを教えてください。
もともと法律に興味がありました。日常生活を送るうえで、あらゆるところに法律はかかわっている、そこに面白さを感じて勉強してみたいと思っていました。
大学時代に法律相談部に所属して、実際に悩みを抱える方の話を聞いていく中で、私も仕事として解決に向けた手伝いをもっとできるようになれればと思い、弁護士を目指すようになりました。
司法修習を受ける中で裁判官の道も考えましたが、悩みを抱えた方との距離感が近く、法的な解決以外にも手伝える余地があることに魅力を感じて、弁護士を選びました。
きめ細やかなヒアリングで、依頼者自身が気づいていない要望までフォロー
ーー依頼者の話を聞くときに心がけていることはありますか?
どこに引っかかりを感じて、何を悩んでいるのかをしっかり把握するということです。相談に来て、最初から理路整然と話せる方はあまり多くありません。理性的に考えれば選択すべき解決と、感情面で望んでいることが食い違うこともあります。
たとえば依頼者が「離婚して高額の慰謝料を請求したい」と希望しているとき、高額な慰謝料を請求したいのはなぜなのか、というところを深堀りしていきます。単にお金がほしいのか、謝ってほしいという気持ちなのか、懲らしめてやりたいという気持ちなのかーー。もちろんそのすべてを望んでいるということもあります。
依頼者が希望する金額を請求することが難しいときに、どうしたら依頼者の納得のいく結果が得られるのか、依頼者が本当に望んでいることがわかっていないと、その着地点が見えてきません。
謝ってほしいという気持ちの問題と、今後の生活の不安を解消したいという金額の問題。慰謝料を求めたいという要望の中にも、こうした異なる問題が存在することを依頼者自身にも気づいてもらい、一緒に落としどころを探していけるよう心がけています。
ーーそうした、さまざまな思いを抱える依頼者にとってどのような解決が望ましいのでしょうか。
例えば、裁判で判決を求めるのではなく、当事者間で和解をする方法があります。
裁判は原則としてお金で決着させることになりますが、和解はお金だけではない柔軟な解決が可能です。たとえば、謝罪するとの文言を加えたり、不倫相手に二度と会わないと約束してもらうこともできます。
もちろん依頼者の状況や意向によっては、判決による解決を求めることもありますが、迅速に、依頼者の周辺問題もできる限り一緒に解決したほうがよいと思われる場合は、和解による解決についても検討してもらうようにしています。
一般民事に取り組みつつ、企業の成長にも役立ちたい
ーー今後の展望を教えてください。
引き続き、離婚や債務整理などの一般民事事件を、ひとつひとつ丁寧に扱っていきたいです。
また、企業法務もこれからより注力していきたいと考えています。企業法務というと、社内の問題が起きないようにあらかじめルールをつくったり、労働者とのトラブルを解決したりと、「守り」のイメージを持っている方もいると思います。
しかし、テクノロジーの進化が著しく、法が手つかずになっている領域が大きい今日では、法律上の制約も踏まえた上で、新しいビジネスの立ち上げを助言したり、ビジネスが発展するようサポートしたりする、いわゆる「攻め」の企業法務にも、弁護士が力になれる場面が増えていると感じています。
そうした企業の成長に役立てるように、今後より積極的に取り組んでいきたいと考えています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩んだら一度弁護士に相談してみてください。相談した結果、まだ弁護士が入るような問題ではないとわかることもありますが、それもひとつの成果だと思います。様々なケースを見ていると、遅すぎるよりは早めに相談した方がよいと思います。ぜひお気軽にご相談ください。