
松岡 康毅
弁護士法人やまと法律事務所
奈良県 橿原市八木町1-6-23 大和信用金庫八木支店ビル4階インタビュー
松岡 康毅 弁護士 インタビュー

弁護士を目指したきっかけ
一番のきっかけは、弁護士になることが私の父親の希望であったことです。父の友人に弁護士の方がおり、父が私にも、将来弁護士になってほしいと思っているようだと感じていたので、かなり幼いときから弁護士という職業は頭にありました。また、大学時代にあまり真面目に勉強をしなかったので、卒業後に改めて司法試験という目標を立てて勉強しました。
弁護士を目指した理由は非常に安易なものだったのですが、私がちょうど弁護士になった約40年前は、ちょうど憲法に記されている司法権の独立について世の中の注目が集まっている時期でした。司法の在り方を見直さなければいけない、と多くの人が思った時代に弁護士になったからこそ、必然的に私もそうした問題に関心を持つようになりました。
いろいろな人権問題に興味を持ち、弁護士として自分なりの目標やビジョンが見えてきたのは、弁護士になってからの周囲の影響が大きかったように思います。周りの方や環境に育ててもらってきたと言っても過言ではありません。
今までの経験と現在の仕事内容
大阪で勤務をしている先輩に誘われて、弁護士になってから最初の十年間は大阪で務めました。その後、出身地の奈良に戻って今に至ります。
大阪のような大都市は弁護士も、依頼者である企業や個人の相談者の方も多くいらっしゃるので、自分の活動分野を絞って相談を受けたり、特定の分野を極めたりすることができますが、奈良は当時弁護士が少なく、分野を限定して受けられる状況ではありませんでした。分野や依頼者に関わらず、どんな案件でも対応しなければならなかったので、結果的に、民事・刑事・行政・労働といった様々な分野を広く扱ってきたと言えると思います。
また、現在は共同事務所なので、若手弁護士とペアを組んで案件に取り組むようにしています。若い方と共に仕事をすると、お互いに学ぶところがあって非常に面白いです。やはり、ITを駆使した情報収集能は若手の方のほうが得意ですし、私が教えられる部分が多くあります。
また逆に、事件の見方と言いますか、依頼者の話を聞いたときに、事件の背景、解決の可能性、解決に至るまでの選択肢の予測をある程度つけられると言った面では、実務経験が活きてくるので、私の得意とするところです。互いに協力し、学びあうことが大切だと思っています。
弁護士としての信条・ポリシー
案件に取り組む際の心構えは、民事事件と刑事事件では異なります。
まず、民事事件には、内容によって「どう考えても法律的に勝てるもの」と、「弁護士がどんなに頑張っても負けてしまうであろうもの」という案件が存在します。ただ相手を打ち負かして裁判に勝てばいいというわけではありません。法律に照らし合わせて冷静に考えたときに、勝つべくして負けるのは恥であり、負けるべくして勝つのは不正義にあたります。
一方、刑事の場合は、一歩間違えばえん罪を招いてしまう可能性を常に忘れないようにしています。自分のミスで罪のない人が罰を受けてしまうとことが決してないよう、心に置いています。
依頼者と接するときに気をつけていること
依頼者の立場になって考える事を意識しています。弁護士だからといって、自分の見方を依頼者に押し付けてはいけません。依頼者の話をよく聞いて、本当の問題はどこにあるのかを見極めることが大切だと感じています。
もっとも、依頼者が望まれる解決策がどうしても誤っていると感じる場合には、私も妥協しません。依頼者と分かり合えるまでとことん話をして、時には喧嘩もしながら、正しい解決法を一緒に探しだすのも、弁護士の大切な仕事だと思います。
休日の過ごし方
20年近く前に、ログハウスを建てました。ログハウススクールに通った後、1年9ヶ月の時間をかけて、仕事の合間に少しずつ造り上げました。「大勢が集まれる場所であること」そして「子供がときめく小屋であること」の2つをコンセプトに、木登りのできる柱や、団らんの場となる広間や囲炉裏を設計しました。
現在でも、このログハウスで友人や子供と遊んだり、料理をふるまったりしています。また、司法修習生招いて行う合宿も恒例になっています。
私のモットーは、「しんどいことは楽しく味付けしてみんなで」です。もちろん弁護士の仕事には真剣に取り組みますが、ときにはこうやって皆とともに過ごし、「真面目に遊ぶ」ことも必要だと思っています。また、このログハウスのように、田舎ならではの楽しみや魅力を多くの人に知ってもらい、地方で活躍する弁護士が増えればいいな、とも思っています。
関心のある分野
弁護士はある一定の価値や方針を守り、実行する存在です。その中でも私が特に関心を持っているのは、不正義を許さないということです。具体的には、行政の誤りを正すこと、反社会的勢力の利益を目的とした活動に毅然として立ち向かうという姿勢を大切にしています。
こういった不正義に対する問題は、怖がっていては達成できませんし、自分一人だけの力ではどうにもなりません。依頼者や住民の方のと気持ちをひとつにして、大きな活動にしていくことが必要です。
依頼者や住民の方の姿を見て、私自身が学ばされる事も多いですし、そういった方々と接することで始めて自分のスタンスを確立できるときもあります。
自己紹介
- 所属弁護士会
- 奈良弁護士会
- 弁護士登録年
- 1971年
所属事務所情報
-
地図を印刷する
- 所属事務所
- 弁護士法人やまと法律事務所
- 所在地
- 〒634-0078
奈良県 橿原市八木町1-6-23 大和信用金庫八木支店ビル4階 - 最寄り駅
- 大和八木駅から徒歩4分
- 交通アクセス
- 駐車場近く