李 栄愛 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私が通っていた民族学校はいわゆる一条校ではなかったので、大学入学やあらゆる資格試験の受験などの過程において、ダブルスクールや大検などをクリアしなければならず、普通の日本の学校に通っている場合よりも、乗り越えなければならないハードルが多くありました。私たちは祖父の時代に日本へとやってきましたが、日本の生活習慣の中で暮らしていくことに決めた中で、そういった弊害が自分の後の世代に残ってはならないと思い、法律に携わって、そのような問題を一つ一つ解決していきたい、と考えたのが、弁護士を目指したきっかけです。またロースクールに通い法律について勉強する中で、民族問題だけでなく、高齢者や障害者の方など、様々なハンディキャップを背負った方々の問題を目の当たりにし、それらに取り組むためにも、地域の人々の生活に密着した弁護士になりたいと考え、地元である長野県に務めることに決めました。
今までの経験と現在の仕事内容
交通事故などの一般民事事件、相続、離婚などの家事事件、刑事事件など、幅広く取り扱っています。
仕事をする中で、印象的だったこと
抽象的ではありますが、事務所を訪れたときは不安を抱えて話をするのもままならない様子だった方が、訴訟等の手続きが進むに連れて明るさを取り戻し、終わったときには、朗らかな笑顔で声をかけてくれたことです。
仕事をする上で意識していること(弁護士としての信条・ポリシー)
弁護士そのものの人数が激増している中で、自分の側の依頼者の言い分だけを主張してしまうケースもあるように思います。もちろん依頼者にとってどのような解決が望ましいのか、親身になって考えることは必要不可欠です。しかし、自分の法律家としての見通しを立てたうえで、自身の依頼者も必要ならば説得し、思い通りに事を運ぶのではなく、客観的に最善の結果を導けるよう努力することを心がけています。
関心のある分野
韓国渉外事件、特に家族法分野です。また日本と韓国の異同についても強く関心があります。修習期には実際に韓国企業の問題にも取り組みました。そういった依頼者の中には日本語を話せない方もいて、通訳を通すとどうしても細かなニュアンスや感性が伝えられないということもあり、やはり言葉が話せることを生かして、そういった問題に取り組んでいきたいと考えるようになりました。在日韓国・朝鮮人の方々の中には、韓国籍の方もいれば、朝鮮国籍の方も、日本国籍の方もいます。例えば相続の問題などの際には、これらそれぞれの国の法律の適用関係が問題になりますし、今後は自分の身の回りの人々のそういった問題にも取り組んでいきたいと考えています。また家族法においては、日本と韓国の間では、配偶者の権利や離婚原因などに違いが見られ、相続という誰にでも身近な問題に密接に関わってきます。そういった意味で、自分自身の問題としても、しっかり勉強していきたいと考えています。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士は、昔に比べて一般の方々により近い存在になってきているように思います。困ったことがあったら是非力になりたいと思っていますし、気兼ねなく相談していただければと思います。