高橋 拓 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は大学の法学部に入った頃から法律の勉強が比較的好きでした。ゼミなどで学ぶうちに、自分には法律的なものの考え方が向いているかなと比較的すんなり感じたのが原因です。法曹は、様々な問題に悩んでいる方を助けることができる仕事ですので、自分の得意分野を活かしていろいろな方の役に立つことができれば一番良いと考え、ロースクールを目指しました。
裁判官・検察官・弁護士の中から最終的に弁護士に決めたのは、仙台での司法修習中に、相談者や依頼者など、当事者に最も近い立場から接することができ、また最も自由な仕事である弁護士に最も魅力を感じたためです。
学生時代
ゼミは実定法関係のゼミが多かったのですが、その中で、同級生や先輩・後輩たちと議論をしたり励まし合ったりしてやってこられたことが大きな財産ですし、ロースクールを目指す動機付けにも、受験に際しての自信にもなりました。
今までの経験と現在の仕事内容
私の事務所は、東日本大震災で特に大きな被害を受けた宮城県石巻市にあります。そのため、震災直後は、頻繁に避難所や市役所などに出向いて、1日に何十人もの被災者の方の相談を受けたり、震災に起因する相続などに関する事件を受任したりしてきました。現在でも、震災に関連する相談は多くあります。
そのほか、石巻支部は規模の小さなところですので、どのような事件でも扱っています。離婚、交通事故、貸金請求、債務整理、破産管財人、成年後見人、刑事事件、少年事件など、いろいろな分野の事件があります。
弁護士としての信条・ポリシー
一人一人の方のお話を丁寧に聞き、ひとつひとつの仕事に誠実に取り組むことを意識しています。
当地は東日本大震災の被災地であり、相談に来られる方には大きな被害を受けた方も多いため、被災者に寄り添うことを意識し、話し方などには普段以上に気をつけています。また、いろいろな場所に行って法律相談をするうちに、出向くことを厭わないフットワークの軽さが大事だとも感じるようになりました。
弁護士になって大変だと感じること
自由な仕事であると申し上げましたが、その分、自分ひとりで判断をしなければならないので、仕事に対する責任はとても重いと感じます。弁護士の資格を得たからには、たとえ1年目であっても大ベテランであっても、1人の弁護士として扱われます。
平等で、他者からの影響を受けずに仕事ができる分、自分の言動に責任を持たなければなりません。また、急な仕事が入った時には休日を返上して仕事をしなければならないこともあります。
休日の過ごし方
平日はなかなかできない、長めの書面を作るなどの時間が必要な仕事をしています。また、当地は震災の被災地で、休日に相談会が企画されることもまだ結構あります。学校や公民館、役所などで、仮設住宅に関する相談や、集団移転に関わる問題を取り上げております。
そのような状況で、休日はなかなかないのですが、まとまった休みがとれる数少ない時には、旅行などに行くことがあります。車で行くことも、列車で行くこともあります。
弁護士に最も求められると思う力
まわりに流されない確固たる意志と、人間の行動に対する関心だろうと思います。
ひとりで責任を持ってするのが弁護士の仕事の基本ですので、自分なりに意志を強く持たないと、楽な方に流されたり、あまり考えずにまわりの意見に飛びついたりしてしまうことになります。また、法律問題といっても、ひとつひとつは人間の営みですので、人がどういう行動をするのかについて常に関心を持つことは、絶対に必要だと思います。