地元住民の頼れる「相談所」として、さまざまな事件に対応〜よりよい街づくりや学習支援のNPOでも活動
地域密着型の事務所として、あらゆるトラブルを解決
ーー弁護士を目指したきっかけや理由について教えてください。
大学3年生のときに法科大学院制度が発足し、法律家への門戸が広がったと言われるようになりました。
法学部に在籍していて、国際法を題材にした模擬裁判をするサークル活動に打ち込んでいたこともあり、「これまで学んできたことを活かすチャンスだ」と思い、司法試験に挑戦してみようと考えたんです。
ーー注力分野はありますか。
特に設けていません。私が活動する仙台市泉区は弁護士事務所が少ないため、地域の方から寄せられるさまざまな相談にお応えしています。
最近は交通事故や離婚、破産に関する相談を受けることが多いです。
ーー仕事をするときに心がけていることを教えてください。
法律のプロとしての観点から、依頼者に対して専門的な知識をきちんと提供することです。事件の内容によっては、依頼者の希望が法的に実現できないこともあります。本人にとって不利なことやデメリットも含めて、十分な説明をおこなうことを心がけています。そのうえで、解決のための選択肢のうち、どの方法を選ぶか判断してもらえるようにしています。
これまで、一般の方向けの講演の機会を多くいただき、遺言書作成や会社経営、福島原子力発電所の損害賠償などについてお伝えしてきました。専門職の役割として大切なのは、難しいことをできるだけ噛み砕いて伝えること。依頼者に対して説明をするときにも、わかりやすさにはこだわっています。
ーーNPOなどでも活動していると伺いました。
「特定非営利活動法人アスイク」という、経済的な困難を抱える子どもたちの学習をサポートするNPOで理事を務めています。
アスイクの活動に関わるようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけです。当時はロースクール生で勉強が忙しく、なかなかボランティア活動ができませんでした。司法試験がひと段落した頃に、友人と「自分たちの強みを活かせるボランティア活動はないかな」と考えていたときに、アスイクと出会いました。
アスイクでは当時、仮設住宅に住む子どもたちへの学習支援をしていて、自分たちも力になりたいと思い、活動に携わるようになりました。当初はボランティアとして子どもに勉強を教え、弁護士になってからも引き続き、アドバイザーとして関わっています。
もう1つ、「一般社団法人泉青年会議所」の副理事長も務めています。住みやすい街づくりや子どもたちの健全な育成に取り組んでいる団体です。青年会議所の活動に関わったことで、税理士や司法書士などとのネットワークができ、実務にもいい影響が出ていると感じます。
様々な専門家とのネットワークを活かしたい
ーープライベートについても伺います。趣味を教えてください。
趣味は城めぐりです。一番好きなのは姫路城。第二次世界大戦のとき、空襲の標的になるのを避けるために、黒い縄を編んだ偽装網を天守閣に掛けたというエピソードも印象的です。
ちなみに仙台は城が多く、有名な青葉城や白石城以外にも、渋くていい城がいくつもあるんですよ。
ーー今後の展望について教えてください。
泉区にある数少ない弁護士事務所として、地域で困っている方々の力になれるように研鑽を積んでいきたいです。
また、青年会議所で築いたネットワークも活かしたいと思っています。たとえば相続の案件では、税理士につないだり、土地の売却のために不動産業者を紹介したりするなど、弁護士以外の専門家と連携してサービスを提供できるように体制を整えていきたいです。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
まずは専門家に相談して、専門知識に基づいたアドバイスを求めてください。話をするだけでも気持ちが軽くなりますし、「先が見えないところにあかりが灯る一歩」になると思います。気軽に相談にお越しください。