「気になったことは何でも聞いてほしい」インターネット事案に注力し、若年層の依頼にも丁寧に対応
誹謗中傷被害「泣き寝入りしないで」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
私が大学3、4年生の頃はリーマンショック直前で、就職は売り手市場。同級生は就職活動をしていましたが、周りに流されるように就職することに迷いを感じ、経済学部出身ではありましたが司法試験に挑戦することを決意しました。
当時ロースクール制度ができて数年が経過していましたが、法律を学んだ人だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人達に法曹を目指す門戸が開かれたことも後押しになりました。
ーー現在の注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
インターネット関連の事案です。近年、相談が増え自然と注力分野になりました。相談内容は匿名SNSや掲示板で誹謗中傷を書かれた、もしくは書いてしまって訴えられたケースもあります。
近年、誹謗中傷被害の深刻さが社会にも浸透し、「泣き寝入りしなくてもいい」という考え方が浸透してきています。以前は、被害を受けても手間や費用の観点から諦めてしまう人もいました。しかし、最近はたとえ時間やお金がかかっても問題を解決したいと考える人が増えたように感じます。
ーーどういった層の方からの相談が多いのでしょうか。
幅広い年代から相談があります。仙台はもちろん、東北地方、東京圏からも問い合わせをいただいています。新型コロナウイルスの影響で、平日、オンライン相談の30分無料サービスを始めたところ、相談数が格段に増え、今は約8割がオンライン相談です。インターネット被害に遭う人はインターネットを使う人が多いため、親和性が高いのかもしれません。
また、インターネット関連の事案は、当事者の尋問手続きをせずに完結することも多く、弁護士である私と直接会わず、オンラインで手続きを進めることも多いですね。依頼者の時間的負担も減るため積極的に活用しています。
「少しでも気になったことを気兼ねなく聞いてください」
ーー仕事をされる上で心掛けていることを教えてください。
スピーディーな対応です。メールやLINEなど、依頼者自身が連絡を取りやすい方法で密にコミュニケーションを取るようにしています。
離婚や不動産トラブル、相続トラブルなどの法的紛争に巻き込まれるのは、年齢を重ねてからのケースが多い一方、インターネットトラブルは若年層が巻き込まれやすい傾向にあります。
法律トラブルに巻き込まれたり、弁護士に依頼したりするのが初めての人がほとんどで、不安なことも多いと思います。その不安を少しでも減らせるよう、気になったことを気兼ねなく聞ける体制と雰囲気づくりを大切にしています。
ーー中には、依頼者が希望する通りに解決することが難しいケースもあるのではないでしょうか。
さまざまな案件を手掛けてきましたが、理想通りの結果になった時より、思うような結果にならなかった時の方が印象に残っています。特に相手方から裁判を起こされているような場合は、相手も勝算があり訴訟を起こしているわけですから、対応が難しいケースもあります。
一方で、だからこそ、依頼するかどうか判断するための情報を、最初の相談の段階で限りなく適切に提供するようにしています。率直に「(相談者が望んでいる解決は)難しいと思います」と伝えることもありますね。それでも、「自分の気持ちの踏ん切りをつけるためにも裁判まで戦いたい」という方もいます。そうした場合は全力でサポートします。
誹謗中傷被害は一人で悩まず、弁護士に相談を
ーー休日の過ごし方を教えてください。
家族で過ごすことが多いですね。子どもが小さいので、自宅で過ごしたり、習いごとに連れて行ったり、近所の公園で遊んだりしています。
また、弁護士会の野球部に所属しているので、野球をすることもあります。もともと小学校から高校まで野球部でピッチャーをしていて、かなり力を入れていたんです。
ーー趣味はいかがですか?
子どもが生まれてからは行っていませんが、以前はライブや音楽イベントに参加していました。また、漫画が好きで少年誌は一通り読んでいます。「ONE PIECE」は私が小学生の頃に連載がスタートしましたが、当時から読んでいます。今は電子書籍があり、すぐに読めるので便利ですよね。
ーー今後の展望を教えてください。
今後も一つ一つの案件に真摯に向き合い、解決に導いていきたいです。また、注力分野のインターネット関連の事案は今後もより力を入れていきたいです。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
困っているけれど、どうすればよいかわからず相談に訪れる人は、多くいらっしゃいます。相談することで次に打つ手が見つかる場合もありますので、まずは気軽に相談してください。
また、2022年10月、プロバイダ責任制限法が改正され、情報開示の手続きが簡略化されました。まだ不十分な点もありますが、今まで時間や金銭的な負担に躊躇していた方もあきらめずに弁護士に相談することで解決できるケースが増えたと思います。誹謗中傷で悩んでいる方は、まず気軽にご相談ください。