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【示談交渉】過失割合と休業損害(家事従事者)で争った事件

 女性
この事例の依頼主 女性

相談前の状況 1. 事故の状況
当方車両が右矢印信号に従って右折していたところ、対向車両が赤信号を無視して直進し、衝突しました。この場合、過失割合は基本的に信号無視をした相手方の100%となります。

2. 相手方の主張と被害者の状況
過失割合について: 相手方は当初、理由不明ながら当方にも過失があるとして、100%の過失を認めない姿勢でした。

被害者の状況: 被害者は幼い子どもを抱えるシングルマザーであり、基礎年収は高額ではありませんでした。

休業損害について: 被害者は示談交渉において、実年収ではなく、より有利な家事従事者としての休業損害を請求する方針でした。

解決への流れ 1. 過失割合の確定(0:100の獲得)
弁護士の対応: 受任通知の際に、基本的な過失割合が0:100であることを明確に主張しました。その上で、もし当方に過失があるというならば、その合理的根拠を示すよう相手方に強く迫りました。

結果: 相手方はこちらの主張を受け入れ、最終的に100%の過失を認めました。

2. 休業損害の交渉と満額獲得
請求戦略: 被害者の実際の年収が低かったため、より高額となる家事従事者としての休業損害を請求しました。

相手方の反論: 相手方は、被害者の母親が同居しており、その母親からの家事支援が得られるとして、休業損害を減額すべきだと反論しました。

弁護士の再反論: 被害者の母親には持病があり家事支援は望めないこと、むしろ被害者が母親の世話もしなければならない状況であることを具体的な根拠として提示し、減額には一切応じられないと主張しました。

結果: 当方の主張が全面的に認められ、休業損害は減額されることなく満額で受け入れられました。

北野 岳志 弁護士 北野 岳志 弁護士からのコメント 本件は、過失割合と損害額の計算、双方に争点がありましたが、いずれも依頼者様にとって最善の結果を導くことができました。

過失割合については、信号無視という明確な事実に基づき、相手方の曖昧な主張に対して毅然と合理的根拠の提示を求めたことが、早期に100%の過失を認めさせる結果に繋がりました。

休業損害については、シングルマザーという被害者の状況を鑑み、戦略的に「家事従事者」として請求しました。同居の家族がいる場合の減額主張は頻繁に行われますが、今回は母親の持病や介護の必要性という詳細な事実に基づいた反論を行うことで、「支援を受けるどころか、むしろ介護が必要」という点を立証し、相手方の減額主張を完全に退けることに成功しました。

依頼者様(被害者様)の状況に寄り添い、具体的な生活実態を立証に活かしたことで、補償面でも最大限の利益を確保できた事例です。

北野 岳志 弁護士
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