大学教授がインターネットでセクハラをでっち上げられる被害に。投稿した元教え子を提訴し165万円の賠償金と記事の公開停止を勝ち取りました
相談前の状況
依頼者は有名私立大学の教授。准教授だった当時、直接の指導担当ではない女子学生が熱心に質問してくるので親切に応対していたところ、プライベートな相談も受けるようになり、たまに飲食店で飲食をともにすることがありました。ある時飲食後に恋愛感情を告白され、依頼者は、精神的に不安定なところがある女子学生を傷付けないよう「僕には妻子があるから」と言って断りました。ところがその数日後にも女子学生から恋愛感情を告白するメッセージが送られて来たので、また断る返信をしました。するとその数日後、女子学生は学内のハラスメント委員会に准教授からセクハラ被害を受けたと虚偽の通報をしました。委員会は周到な調査の結果、セクハラの事実は認められないと結論しました。
その数年後、元女子学生が突然インターネットに、教授の実名を挙げて「いきなり抱きつかれ勃起した股間を押し付けられた」とセクハラをでっち上げる投稿を矢継ぎ早に連投しました。
解決への流れ 情報発信会社は即時の削除に応じず、仮処分を申し立てましたが裁判官から「投稿が真実かどうかの審理に時間を要するので仮処分手続きに合わない」と取下げを求められました。そこで直接元女子学生を提訴し、一審二審とも勝訴し165万円の賠償金と記事の削除を勝ち取りました。一審二審とも裁判所は、元女子学生の供述には重大な疑問があり不自然不合理で信用できないとして、セクハラの主張を明確に排斥してくれました。一審判決が出た時点で情報発信会社は記事の公開を停止しました。
江頭 節子 弁護士からのコメント
元女子学生は自分が恋愛感情を告白し教授に断られたことはネットに書かず、飲食をともにした証拠画像を多数アップしたので、ネットでは元女子学生を信じて教授を「犯罪者」「変態」「キモい」と攻撃する多数の投稿がなされました。女子学生の恋愛告白とこれを断ったメッセージ画像は有力な反証でしたが、女子学生の非常にプライベートな内面が吐露された文章だったので教授はこれをネットに流すようなことはできず、勝訴の日までひたすら耐え忍びました。
事情を知らない人はネットの情報を鵜呑みにして人を攻撃したりしないでほしいというのが、教授の切なる願いです。
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