小原 恒之 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は大学を1984年に卒業しました。就職難の時代でしたが、中央大学法学部ということもあり、将来に対してのんびり捉えていて、人生に法律家という選択肢もあるのではないかと思い、法律の専門家になろうとしました。
もともと私の性格的にも職人気質が強かったので、弁護士は自分の性格にもあっているのではないかと思ったのもあり、やる気だけの勉強だけでしたが、エンジンがかかってスタートを切ることができました。
父が高校の教員で公務員だったので、父とは違った人生を歩みたいとも思ったし、弁護士だったら独立独歩で進んでいけるということが一番のきっかけではないかと思いました。
学生時代
大学2年3年になるまでは学外でアルバイトばかりして、一般教養の授業やアルバイトをこなしていくだけでふらふらでした。アルバイトは今ではもうほとんどありませんが、深夜までやっていた喫茶店で働いていました。
司法修習時代の経験や思い出
一言で言うと、一期一会だったと思います。修習生の同僚は、ご縁がある人であったり、共感が多い人ばかりでした。現在と違って当時は修習期間が2年で、のんびりというわけではないが人との交流を深めることができた時間でした。また、教えてくれる先輩とも交流もあって、先輩方の人柄に触れいろいろと刺激になりました。
印象に残っている案件(事件)
一件一件の思い入れが強いのですが、ここ最近では、自分のプライベートと関係する依頼がありました。私は武道をしていて、山形の方にプライベートで行くことがありまして、去年の夏過ぎにこの関係で依頼が来ました。山形は岩手から少し距離があり、地域密着というわけでもありませんが、求めている人がいるなら遠くても2時間ちょっとかけて行ったことが印象に残っていて、現在の私の姿勢にもつながるのではないかと思っています。
弁護士になって大変だと感じること
いろいろな大変があると思いますが、やはり命を懸けなければいけないということ、つまり危機管理が大変だと感じています。感謝される一方で、やはりそれによって裏返しとして攻撃心が自分に向くこともあります。個人だけではなく、家族にも危険が及ぶこともあるので、仕事はフェアにしようと考えています。
勝つことは重要ですが、貶めたり、卑怯な手を使ったりして、自分から人の恨みを買うことはおかしいので、最善の力を尽くすのは当然ですが、正々堂々戦うことを心がけています。
休日の過ごし方
普段は都合に合わせて、土曜日・日曜日は裁判書類を書いたりと休みがあまりありませんでしたが、最近は子供の面倒を見たり、余裕のある時は近場に行ったりしたり、子供中心の生活をしています。
弁護士としての信条・ポリシー
いろいろな人と縁があって支えられてきていると思います。弁護士以外の人たちでは、アンディ・フグさんというK1初期を支えた格闘家の方がいて、ある時期に同じ道場で稽古をしていたことがあります。その時感じたことは、カメラがあろうとなかろうと、アンディさんはジェントルマンなのだということでした。
自分が弁護士として人のため世のために働く上で、アンディさんの持っているフェアな精神はいろいろな人に伝えていかなければと思いましたし、縁があって岩手に来たのですが、岩手出身の新渡戸稲造の精神である武士道がアンディ・フグさんの人柄とものすごく重なり、私自身の信条になった気がします。信条・ポリシーは武士道です。
弁護士に最も求められると思う力
技術的な意味で言うとしたら、交渉力とかいろいろとあると思います。しかし、やはり素養として、公平・公正であることが大切ではないかと思います。フェアであれば負けていいというわけではないですが、アンフェアに話を進めるのは論外だと思います。心の揺れない、誘惑に負けない気持ちこそが必要なのではないでしょうか。
関心のある分野
大都市というと、特許訴訟一本とか、専門的な分野になりますが、地方の弁護士は様々なニーズに合わせるため、何でも処理できることが必要となっているので、分野はとくにありません。
今後のビジョン
今後はしかるべきパートナーも獲得して、山形などのエリアにも進展していけたらと考えています。
東日本大震災について
原子力災害が今のところ問題となっていますが、法律家として何ができるのかは少し難しいと思います。やはり法律家としてならば、法制度の整備に尽きると思います。外部委員として、立法府に対して運用する側の働きかけをすることが大切だと考えています。
また、身近な問題としては、二重ローンの問題があります。金融機関とどこで折り合いをつけるか、財源確保など難しい問題です。何か被災者が立ち直れるきっかけを国に作ってもらいたいとは思うのですが・・・。
メッセージ
前述しましたが、アンディさんのことをもっと知ってほしいと思います。私の信条が武士道ということもありますし、ほんの10年前にも素晴らしい人がいたことを知ってもらいたいです。ぜひインターネットなどでアンディ・フグと検索をしてみてください。