熊本 賢吾 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は、大学では法学部に入学したこともあって、学生時代に、自分の信念に従ってひたむきに困っている人をサポートする弁護士像に漠然とした憧れを抱いたことはありました。でも、そのころは、自分にとっては実現が難しい遠い憧れにすぎないのだろうと思い、学生生活の開放感もあって、司法試験の勉強に取り組むことまではしませんでした。
その後、大学を卒業して銀行に入行し、社会人として身につけておくべき基本を学ばせていただき、幸い、諸先輩方にもかわいがっていただいて、充実した日々を送っていたとは思います。
でも、一方で、学生時代に抱いた弁護士への憧れを何となく捨てきれない自分もいて、その憧れが、社会人となって視野が広がるにつれて、さらに強まってしまい、勉強に専念するために安定した銀行員という立場まで捨てていいものかと何度も悩みましたが、最終的には人生は一度しかないと心を決めて、銀行を退職し弁護士を目指すことにしました。
学生時代
大学時代は、中学、高校と続けてきたソフトテニスのサークルに所属して、そのサークル活動に励んでおりました。大会に向けて練習をしたり、合宿費用を稼ぐためにアルバイトをしたり、時には、サークルの仲間達と朝まで飲み明かしたり、そんなありきたりな学生生活を送っておりました。
ゼミは、当時は企業に就職することを前提に考えていたので、経済活動と関わりのある法律を学びたいと思って、経済法のゼミに所属しておりました。ゼミでは、自分なりの考えを述べる機会もあり、私にとって、初めて法律を主体的にとらえることができた場であったと思います。そうは言っても、当時の自分の考えなどとても浅いもので、ゼミの中で展開される教授や大学院生の皆さんの奥深い考えに触れ、大変刺激を受けていたことは覚えています。
今までの経験と現在の仕事内容
私は、司法修習生のころから、弁護士の少ない地域で活動して、地域社会における法的サービスの充実に寄与したいと考えておりました。そこで、司法修習修了後は、東北地方の弁護士過疎地に赴任する弁護士を育成することを目的とした、宮城県仙台市所在の「弁護士法人やまびこ基金法律事務所」に入所しました。
そして、この法律事務所で、仙台弁護士会の諸先生方のご指導、ご支援のもと、多種多様な事件を経験させていただきながら、弁護士過疎地で活動するために必要なスキルを学ばせていただきました。その後、平成22年9月に独立させていただき、その年の10月から、当時、市内に弁護士が5人しかいらっしゃらなかった岩手県一関市にて新たに法律事務所を開設し、今に至ります。
現在、一関市内の弁護士の人数は、私を含めて9人となりましたが、他の地域に比べて必ずしも多いとは言えません。ですので、専門分野などは特に設けたりはせず、地域のニーズに合わせて、民事事件、刑事事件を問わず、様々な分野の事件をお受けしております。
弁護士としての信条・ポリシー
ご依頼いただいた方に、依頼して良かったと思っていただけるように、とにかく誠実に、丁寧に業務を遂行することを心がけています。もっとも、そういった心がけは、弁護士に限ったことではなくて、業種は違っても社会人として仕事をしているのであれば当然のことだと思うので、そういう意味では、弁護士だからということで殊更に強調するものでもないかもしれません。
弁護士になって大変だと感じること
弁護士が携わる仕事には、人の人生を左右するものがたくさんありますので、日々、責任の重さを実感しながら仕事をしています。そのようなことを日々感じながら仕事をすることは、とても大変なことではありますけれども、でも、弁護士として仕事をするうえでは、不可欠な感覚だと思っています。
そのような実感があるものですから、事件を処理するうえでは、適切な解決を導くために、判例や文献の綿密な調査は欠かせません。
弁護士に最も求められると思う力
ありきたりかもしれませんが、人の話に根気よく耳を傾けて、その人が置かれている状況や考えていることをきちんと把握できる力ではないかと思います。そもそも、事件処理や法律相談を担当する弁護士が、ご依頼人や相談にいらっしゃった方の置かれている状況や、お考えになっていることをきちんと把握できなければ、的外れな対応に終始してしまい、その方々にご納得いただけるような解決を導くことはできません。
そして、そういったことをきちんと把握するためには、時間をかけてご依頼人や相談にいらっしゃった方のお話をお聞きすることが不可欠なような気がしています。この点は、銀行に勤めておりましたころに、幅広い年齢層の、様々な境遇のお客様と接する機会がありましたので、そこでの経験が役に立っているように思います。
ページを見ている方へのメッセージ
ページを見ている方々、特に、岩手県一関市及びその周辺地域で悩みを抱えている方々に対しては、弁護士は敷居が高い、何となく怖そうだ、話をしたら怒られそうだ、などと思われがちのようですが、私自身のことを言えば、これまでお話ししてきたように、ありきたりな学生生活を送り、サラリーマンとして普通に会社で勤務したこともあり、現在は皆さんのご近所で生活している、ごく普通の社会人です。ですので、お困りの時は、お気軽にご相談いただければと思います。