山口 研介 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
小学6年生のとき,交通事故のニュースを見たのがきっかけです。その事案は,小さな子どもの前で父親が事故死したというものでした。やりきれない気持ちになり,こういう事案で辛い状況にある人たちの声を代弁できる仕事をしたいと考えました。小学生の発想ですから,そんなに深く考えてはいなかったのですが,そこで法律家になりたいと思ったのをずっと引きずった感じです。
学生時代
学生時代は,今思えば,全く勉強していなかったに等しいです。
ボランティアサークルという名の下に,障害があって入院している友人たちと遊びまくっていました。その友人は筋肉に関する障害をもっており,車イスなしでは動けなかったのですが,趣味が合い,意気投合して,よく病院に遊びに行ったり,一緒に外出したりしていました。
ロースクールでは,自分なりに頑張って勉強しました。何よりも,日々の講義の予習が大変でした。夜中まで判例をよんだり,発表をまとめる作業をしたりすることもありました。また,ゼミとまで呼べるようなきっちりしたものではないのですが,信頼できる友人たちとの勉強会はよくしていました。
今までの経験と現在の仕事内容
アルバイトを除けば,弁護士以外の職歴はありません。 弁護士になってからは,特に専門的分野があるわけでなく,刑事,少年,一般民事,家事,破産,労働等様々な事件に接しています。
ただ,被害者支援の分野については,日弁連の委員になっていることもあり,今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。委員会では,事件の被害者からみた法律制度の見直し等が行われ,存続・廃止・改変などの議論が行われており,どうすればよりよくなるかを話し合っています。委員会の中でもまだまだ若手ですが,努力を惜しまずに取り組みたいと思っております。
仕事をする上で意識していること(弁護士としての信条・ポリシー)
依頼者や相談者の皆さんのお話を,バランス良く聴くことを意識しています。初回相談時には,打ち解けて話しやすい雰囲気を作ることと,深刻な状況にある方に対して失礼にあたらないようにすることのバランスを意識するようにしています。
他方,ご依頼を受けて打合せをするときには,必要な事柄の聴き取りと,ご本人の話したいことを話してもらうことのバランスを意識するようにしています。
どちらかに偏ると,ご本人の満足が得られないだろうと思います。
弁護士になって大変だと感じること
ついつい仕事が大変だと言ってしまいがちになるのですが,原因を突き詰めればすぐ自分の能力不足に帰着してしまい恥ずかしいので,最近は仕事が大変だと言わないように意識しています。仕事が大変だと言ってしまうのは,自分のところに相談に来てくださる方や依頼者に対して,失礼にあたるようにも感じます。
休日の過ごし方
家族と一緒にいる時間が一番ですが,弁護士の先輩方や友人たちと野球やフットサルなどの運動をしていることも多いです。
弁護士に最も求められると思う力
時間管理の能力ではないでしょうか。短い時間に集中して仕事を完成させることと,どの時間にどの仕事をするのか効率良く予定を組み立てることが求められると思います。
依頼者の力になりたいという強い気持ちがあっても,時間がなければ何もできません。依頼を断って仕事の量をセーブするというのもそれはそれで難しいことです。電話や打合せは基本的に日中しかできないので,その時間は確保したいところです。また,打合せや相談の時間を削ると,依頼者・相談者の満足が得られないこともあります。
そうすると,起案など,自分だけで仕事をする時間の効率を上げることが必要になると思います。個人的には,朝の方がそのような業務に集中できるので,あまり夜型になりすぎないように心がけています。
ページを見ている方へのメッセージ
現在,弁護士の敷居が下がっていると思います。気兼ねなく,まずは相談してみようという軽い気持ちで利用してよい存在なのではないでしょうか。また,セカンドオピニオンも求めやすくなっているので,自分にあった弁護士をみつけて自由に使って欲しいと感じています。