地域の方々のこころに寄り添い、依頼者一人ひとりに合わせた最善の解決策を提案
「真面目に日々生きている人たちの権利をサポートしたい。」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
特許に関するテレビ番組を観て、技術者が一生懸命努力して発明したにもかかわらず特許が認められなかったり、特許侵害を受けて努力が踏みにじられることがあると知りました。
番組では特許権侵害訴訟で戦う弁護士の活躍も取り上げられており、それを見て私も、真面目に生きている人たちの権利のサポートができる弁護士になりたいと思ったんです。 それ以前は、消防士になりたいと思っていました。職業として考えたことがあるのはこの二つだけですので、考え方は単純だったと思います。
ーー司法試験に合格するまではどのように過ごされましたか?
学生のころから司法試験の勉強をしていましたが、合格には至りませんでした。 難関試験に挑むプレッシャーや同世代が就職して立派に働いていることへの焦りを感じることはありました。それでも、弁護士を諦めようと考えたことは正直ありませんでした。若かったんだと思います。
生活や勉強のため、塾などでアルバイトをしておりましたが、両親や周りのかたの助けもあり、勉強を続けることができました。無事に合格できたことは幸運だったと思います。
依頼者にとって最良の解決を追求
ーー弁護士になってから事務所設立までの経緯を教えてください。なぜ、水戸で事務所を開くことになったのですか。
司法修習中のいわゆる就職活動では、どういう事務所で弁護士になろうか考えていましたが、諸般の事情で東京で弁護士になることにしました。当時指導担当であった先生から東京でやるなら東京でしかできない仕事をした方がよいのではないかとアドバイスを受けました。
司法修習修了後、金融や不動産を中心に幅広く企業法務を扱っている東京の事務所に就職させていただくことになりました。私を選んでいただいたのは偶然だったと思いますが、私にとってはまさにかけがえのない事務所となりました。金融や不動産等の実務だけではなく、社会人としての接し方から顧問先・依頼者との関係構築など、今思い返してもほんとうにいろんなことを学ばせていただくことができました。また、今では珍しくないのかもしれませんが、当時妻子が住んでいた水戸からの通勤も快く受け入れていただきました。独立後の今でもほぼ毎年ご挨拶に伺っています。
東京の事務所に3年半ほど勤めた後に独立し、茨城県水戸市に現在の事務所を開設することにしました。当時の仕事には十二分にやりがいを感じており、独立することへのさみしさもありましたが、二人目の子どもが生まれることになり、また、責任ある仕事を任されることも増えてきたため、遠距離通勤を続けることは仕事に100パーセント向き合えていないのではないかと感じることもあり、独立を決意いたしました。
私たち家族が水戸に住むことになったのは、妻の仕事の関係です。私は北陸、妻は九州の出身ですので、地縁、血縁はまったくありませんでした。そういった中で水戸で開業することには不安がなかったわけではありませんが、当時はなんとかなるだろうと考えていました。
当時は茨城の弁護士の数もいまほど多くなく、みなさん親切で、わからないことを教えてもらったり、一緒に事件に取り組んだりしながら、成長することができました。
弁護士をしていれば当然、困難な事件や状況に対面することも多いですが、独立して15年以上経った今のところの気持ちとしては、水戸の地で事務所を構えた選択は間違ってなかったと感じております。
事務所名の「コラソン」はスペイン語で「こころ」を意味する言葉です。地域の方々の心の拠り所として、悩みを解決していきたいと考えています。
ーー注力分野を教えてください。
特定の分野に絞ることなく、さまざまな分野の相談にも対応しています。相談が多いのは債務整理や遺産相続、不動産関連です。ご依頼は、個人・企業関係なく、お受けしております。
不動産に関しては、地主の方や不動産を管理されている方から、売却や賃貸トラブルなどの相談を受けることも多いです。東京の事務所で働いていたときに不動産関連の会社の仕事をしていましたので、弁護士になった当初から不動産分野には携わってきました。ただ、東京と茨城では不動産に関する考え方や適切なアドバイスも当然違ってきますし、地域性や時世も加味する必要がありますので、独立してから依頼事件を通じて身に着けてきたことが多いと思います。
ーー仕事をするうえで心がけていることはありますか?
目の前の依頼者にとってよい解決とは何かということを追求することが重要だと思っています。同じカテゴリーに分類される事件であっても、人それぞれ事情は違うため、依頼者一人ひとりに適した対策を見つけなければなりません。
そのために大事なことは情報収集です。依頼者の話をしっかりと聞き、文献や情報などを念入りに調べ、冷静に判断する。解決が困難だと思える事件であっても、できることが何かしらあるはずです。「よくあるケース」だからと調査を疎かにして、早急な判断をすることがないように気をつけています。
依頼者のほっとした表情が弁護士としてのやりがい
ーーどんなところに弁護士としてのやりがいを感じますか?
依頼を受けるところから進め方まで依頼者と相談しながら、自らの責任で行えることが、弁護士という職業の魅力の一つだと思います。一方で、自分の判断によって依頼者の人生を変えてしまう可能性があるため、プレッシャーもあります。
それだけに、納得できる結果が出た時の喜びは大きく、依頼者のほっとした表情を見られた時は、弁護士になって良かったと心から思うことができます。
初回の相談だけで終わることもありますが、不安な表情で来られた方が帰り際、「気持ちが軽くなりました。」とほっとされる瞬間も私は個人的には好きです。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
弁護士になって約20年、多くの事件に携わり知識や経験を積み重ねてきましたが、事件との向き合い方は、弁護士になったばかりの頃とそれほど変わっていないように思います。 また、企業からご依頼を受ける場合も個人の方からご依頼を受ける場合も、弁護士としての振舞いは基本的に変わらないというのが、最近感じるようになったことです。
目の前の事件に対して何ができるかを考え、精一杯努力する。これからも初心を忘れず、依頼者の抱える問題を解決できるよう頑張りたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
「こんなことを相談するのは恥ずかしい」と思う必要は全くありません。相談した結果、仮に法律トラブルでなかったとしても、それが明らかになっただけで解決への大きな一歩となります。
法律トラブルだった場合は、解決に向けて何ができるのかを一緒に探していきましょう。少しでも力になれたらうれしいです。悩み事があれば、どうかためらわず相談に来てください。