
神原 多恵
みつば法律事務所
広島県 福山市三吉町4-1-1 ベンアシナビル202インタビュー
神原 多恵 弁護士 インタビュ

弁護士を目指したきっかけ
元々、人と接するのが好きでした。また、理屈や理由を知ることや空想や推理をすることも好きで、そのせいか、法廷ものの映画を観たり推理小説を読むのが好きでした。自然と裁判や法律への興味がわいていったように思います。最終的に、司法試験を目指したのは、学生時代に阪神大震災が起き悲惨な状況に衝撃を受け、生き残った以上は何か目標を決めて頑張らなければと思ったのがきっかけでした。
今までの経験と現在の仕事内容
約7年間、広島市内の事務所に就職し、ボス弁護士のもとで、弁護士の「いろは」を学びました。平成24年、独立開業をして、福山市内で事務所をかまえて今現在に至っています。あえて特徴をあげるとしたら、家庭内・親族間の問題などに比較的多く関わっていると思います。具体的には、離婚・DV事件、相続の問題、児童・高齢者・障害者・女性に関わる問題などでしょうか。
国家賠償を求めた弁護団事件、死刑求刑事件や裁判員裁判などの刑事事件や少年事件にも関わり、他方で、犯罪被害者支援にも関わったりしました。広島の弁護士では普通だと思いますが、立ち位置の異なる種々様々な分野の仕事をしてきました。立ち位置を固定しない方が自分には合っているように思っています。
それから、事件の分野・種類に関係なく、法律の規定から導かれる結論(法律家からみた「常識」)と依頼者の考え(「一般常識」)に大きなズレがあることが少なくありません。そんな時、依頼者との間に緊張が走り、信頼関係に溝ができ、互いに精神的にしんどい状況になることもあります。時には、時間をかけて、話しをよく聞き、法律から導かれる結論、見通しをきちんと説明して、理解と納得を得ながら、最良の解決を目指して協働していく。事件やトラブルが解決するまでのプロセスは平坦でないことが多いのが実際ですが、その過程・機微にやり甲斐を感じています。
弁護士としての信条・ポリシー
事件が終わりを迎えるとき、人生に大きな影響を与えることも少なくありません。また、人それぞれ幸せの基準や価値観のものさしが違います。ですから、特に重大な結果を招く場合には、法的な見通しは適切にアドバイスしつつも、私の価値観の押しつけにならないよう、依頼者の方が自ら選択し決心されるまで寄り添うスタンスを心掛けています。
また、当事者に共感しつつも、完全には当事者化せず、冷静に客観的でいることを心掛けています(いずれも、なかなか実践は難しいのですが…)。
それから、弁護士の仕事をしていく上で最も大切なことは依頼者から話を聞くことだと思っています。話し方や聞く姿勢を意識するは勿論のことですが、依頼者の方が少しでも話しやすいと感じていただけるよう、木製の材質を多く用いたり緑の植物を置くなどの工夫もしています。
関心のある分野
これからも、種々様々な分野の仕事をして法律家としてのバランス感覚を養っていきたいと思っています。断定的、具体的に答えることはできませんが、他業種の専門家や行政の方々と必要に応じてケース会議を開くなどして各自の役割を確認した上で協働し解決する仕事にやり甲斐を感じます。これからは、もっともっと弁護士が裁判以外で活動する分野が広がると思いますので、より活躍できる分野を開拓していきたいです。
ページを見ている方へのメッセージ
「こんなこと相談したって…」と思うようなことでも相談してみたら、前進するきっかけができるかも知れません。争い事や悩み事は外に出しにくい風潮が未だありますが、SOSを発するところから始めてみて下さい。
自己紹介
- 所属弁護士会
- 広島弁護士会
- 弁護士登録年
- 2005年
所属事務所情報
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- 所属事務所
- みつば法律事務所
- 所在地
- 〒720-0031
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