上椙 裕章 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
弁護士になる前は4年間ほどサラリーマンをしていました。会社勤めを続ける中で、本当に自分のやりたいことは何なのかと考え、人の役に立つ仕事、やりがいのある仕事をしたいと思いました。その結果たどり着いた答えが弁護士でした。
航空会社の法務部に勤めながら司法試験に合格された菅原貴与志さんの著書「司法試験への招待」と元極妻から司法試験に合格された大平光代さんの著書「だからあなたも生きぬいて」を手に取ったことも大きなきっかけでした。
今までの経験と現在の仕事内容
広島で勤務弁護士として働いた後、平成22年7月まで約3年間、弁護士過疎地域である青森県十和田市に設立された公設事務所(十和田ひまわり基金法律事務所)に赴任していました。医師と違い、身近に弁護士がいないことはさほど問題視されませんが、実際には弁護士が身近にいない環境は皆さんの想像以上に深刻な問題です。
十和田に赴任した3年間で弁護士業務に対する意識は大きく変わりました。今後も、弁護士過疎解消に取り組んでいきたいと思っています。
弁護士過疎地域での勤務と都市勤務との違い
そもそも弁護士過疎地域に行こうと思ったのは、修習生のとき、公設事務所に実際赴任した弁護士の講演をお聞きしたことがきっかけでした。弁護士がその土地に定着しないのにはそれなりの理由があり、生活環境、子育ての環境など仕事以外の面でも苦労しました。しかし、大きい街よりも人や事件が身近で、やりがいを感じることができました。
また、弁護士がいない地域ということもあり、強く感じたのは、弁護士の持つ力の大きさです。しかし、だからこそその力を自分のために使うのではなく、社会のために貢献できるよう努めたいと再認識させられました。
弁護士としての信条・ポリシー
相談者の話をゆっくりと丁寧に聞くことです。弁護士が聞きたい事と相談者が話したい事は一致しないことが多いので、つい話を遮って、聞きたい事に話を誘導したくなります。しかし、法律相談というのはカウンセリング的な要素も大きいものですし、意外な話から私が気づかなかった重要なポイントが聞けることもあります。
依頼者と信頼関係を築くためにも、効率性を求めるだけでなく、相手のペースに合わせてとにかく話を聞くという姿勢が重要だと思っています。
関心のある分野
交通事故、医療事故などに特に関心があります。交通事故については、もともと所属していた事務所が交通事故を専門的に扱う事務所だったこともあり、弁護士になってからずっと深く関わっている分野です。
科学や医学という異分野を法律的に考えていく作業が知的好奇心を刺激します。それぞれの専門分野だけでは事件は解決できないため、二人三脚でコミュニケーションを良くとりながら取り組んでいます。