行動力と粘り強さを武器に解決策を見出す。過去を責めず、不安な心に優しく寄り添うことがモットー
映画で見た法律の世界に惹かれ、弁護士に。即独からキャリアを積み重ねる
ーー弁護士を目指したきっかけについて教えてください。
高校生のころに、法律や裁判をテーマにした映画を見て、法律について学びたいと思ったことがきっかけです。そこから「法律家」という職業を意識するようになり、具体的に将来を考えたとき、困っている人を助ける「弱者の味方」というイメージが強かった弁護士を志すようになりました。
ーー学生時代はどのように過ごしていましたか。
中学からバスケットボールを始めて、今も広島弁護士会のバスケットボール部で汗を流しています。だいぶ身体は動かなくなってきましたが、弁護士会の有志で主催している県対抗の大会には毎年出ています。
大学時代はバンドを組んでドラムを演奏していました。ハイスタンダードという、当時流行していたバンドのコピーバンドを作って、毎日夢中で練習していました。
ーー司法試験の勉強は大変だったと思いますが、モチベーションの源は何だったのでしょうか。
もちろん弁護士になりたいという目標はありましたが、それとともに、「司法試験という難関を突破したい」という思いも強かったです。法律の勉強が好きで、学べば学ぶほど、その面白さにのめり込んでいきました。
また、大学院の友人たちと同じ方向を目指して努力することも楽しかったですね。苦しいこともありましたが、法律という学問自体の面白さと、切磋琢磨する仲間の存在があったからこそ、最後まで走り抜けることができたのだと思います。
ーー弁護士登録後のキャリアについて教えてください。
私が登録した時期は、弁護士就職難の真っただ中でした。なかなか就職先が決まらず、ようやく内定をいただいた事務所も諸事情により数ヶ月で退所することになり、いわゆる即独(弁護士登録後すぐに、自ら事務所を開設して仕事を始めること)のような状況でキャリアをスタートさせました。
通常は事務所に就職して先輩弁護士の指導を受けながら実務を学びますが、私は右も左も分からない状態で一人で実務をこなさなければならず、最初は本当に大変でした。
しかし、その経験があったからこそ、「恥ずかしいことを恥ずかしいと思わない」度胸がついたと思います。頼れる先輩がいない分、分からないことがあれば役所や関係機関などにすぐに電話をして聞く、経験がない問題に対しても、粘り強く解決策を探る。そうした泥臭い行動力が身につきました。
全てが手探りの中、体当たりで覚えていく日々でしたが、おかげで心身ともに鍛えられました。このときに培った度胸や行動力、粘り強さは、今も私の弁護士としての核となっています。
優しさと傾聴を大切に、「話せてよかった」と思える環境を作る
ーー注力分野を教えてください。
主に、離婚、借金、交通事故、相続、刑事事件に取り組んでいます。
とりわけ離婚や借金については、悩んでいる方が非常に多く、多数の案件に携わる中で自然と知見が深まりました。個人の生活の基盤に関わる問題なので、解決したときの依頼者の安堵感も大きく、やりがいを感じています。
共同親権の導入など家族関係の法律も改正されていく中で、常に最新の知識をアップデートしながら、時代のニーズに合った法的サービスを提供していきたいです。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか。
依頼者に対して、なるべく優しく対応することです。私自身、自分が悩んだときには人から優しくされたいので(笑)。厳しい態度で接して依頼者が萎縮してしまうと、本音を打ち明けにくくなり、解決が遠のいてしまいます。だからこそ、どんな悩みも安心して話せる雰囲気を作り、途中で遮ったりせず、じっくり聞くことを心がけています。
特に借金問題では、他の事務所で「なぜこんなに借金をしたのか」などと説教をされたという話を耳にすることもあります。しかし、私は過去を責めても仕方がないと考えています。 借金をした事情は人それぞれですし、誰しも好んで苦境に陥ったわけではありません。
「起きてしまったことは仕方がない、じゃあこれからどうやって生活を立て直していくか」という未来志向の視点で、解決策を一緒に考えたいと思っています。
ーー悩みを抱えている方の中には、何をどう話していいか分からない方もいると思います。コミュニケーションの取り方で意識していることはありますか。
そうですね。「とりあえず電話してみたけれど、何から話せばいいのか分からない」という方も多いです。
そのような場合は、私の方から質問を投げかけて、状況を整理するようにリードします。「まずは私が質問するので、それに答えていただけますか」とお伝えすると、皆さん安心して話し始めてくれます。
法的な論点は私たちが整理するので、今の困っている状況をそのまま伝えてもらって大丈夫です。絡まった状況を少しずつほどいていき、解決の糸口を見つけ出します。
ーー相談後は、皆さんどのようにおっしゃいますか。
「先生と話せてよかったです」と言ってもらえることが多いです。一人で抱えていたことを誰かに打ち明けるだけでも、心の負担は軽くなります。どのような悩みも受け止めて、依頼者の味方として寄り添う存在でありたいと思っています。
まずは気軽にご相談ください。解決の道を一緒に探しましょう
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードはありますか。
仕事をする中で、様々なバックグラウンドの方とお話しする機会があり、毎日が印象的な出来事でいっぱいです。
その中でもよく覚えているのは、交通事故の被害に遭われた方からの依頼です。保険会社から提示された示談金に納得がいかないということで来所されたのですが、受任して交渉した結果に満足されたようで、後日、「先生に相談させていただき、とても心が救われる思いでした。どうぞお元気でご活躍されますように」という丁寧なお手紙をいただき、弁護士冥利に尽きる思いでした。
また、3年くらい代理人を担当させていただいた男性の依頼者の方とは意気投合して、案件が解決した後も飲みに行く仲になりました。初めてお会いしたときから10年近く経ちますが、今も親しくさせていただいています。これは稀なケースですが、依頼者と深い信頼関係を築けることは、この仕事の大きな喜びです。
ーーご趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味は読書や旅行、バスケットボール、ジョギング、お酒を飲むことです。特に最近はジョギングに凝っていて、毎月のようにマラソン大会に出場しています。身体を動かしてリフレッシュすることで、また新たな気持ちで日々の業務に向き合えます。
休日は身体を動かしたり、面白そうなイベントがあれば行ったりと、アクティブに過ごすことが多いです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
物価高や金利の上昇により、借金や生活苦、それに伴う家庭内のトラブルで悩む方は今後ますます増えていくと予想されます。借金がかさんで住宅ローンを返せなくなる方も多くなると思いますが、個人再生など、家を残しながら借金を整理する方法もあるので、諦めずに相談してほしいです。
一人で悩んでいても、状況はなかなか好転しません。むしろ時間が経つほど問題が複雑化してしまうこともあります。「まずは話を聞いてもらおう」という軽い気持ちで構いませんので、ぜひご相談ください。一緒に解決する道を見つけられるようお手伝いいたします。