依頼者の身近な存在として、虐待問題と企業再生に取り組む
友人の力になれなかった悔しい思いが原点に
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
法学部に進学を決めたときは、警察官を目指していました。高校時代に柔道の稽古で警察の道場に通っていたこともあり、自然と将来は警察官になりたいと思っていました。
弁護士志望に転向したのは、大学生のころ消費者被害に遭った友人の力になれず歯がゆい思いをしたことがきっかけです。「法学部の学生だから知恵を貸してくれるかも」と頼ってくれた友人に対して、法的なアドバイスをすることも、対応策を考えることもできませんでした。
学生の立場なので的確な対処ができなくても仕方ないと、今では思うのですが、当時は非常に悔しい思いをしました。
その経験から、将来は困っている人を救えるようになりたいと考えるようになりました。ちょうどその頃、通っていた大学に法科大学院が設立されたこともあり、弁護士を目指す決意をしたんです。
ーーどのような学生生活でしたか?
大学でも柔道を続けていたのですが、2年生のときに怪我が原因で引退を余儀なくされ、それからは柔道に向けていた情熱を勉強にぶつけました。
法科大学院時代は人生でもっとも勉強をしていた時期だと思います。朝9時に大学に行って、帰宅するのは深夜0時頃という生活を司法試験に合格するまで続けていました。
破産ではなく、再生のサポートを
ーー注力している分野を教えてください。
福祉関係と企業再生に注力しています。
福祉関係は児童や高齢者、障害者の虐待問題に取り組んでいます。きっかけは弁護士会の子どもの権利委員会の一員として、「子どもシェルター」を知ってもらうための活動に参加したことでした。活動をしていく中で児童虐待の現状を知り、子どもたちを守りたいと思ったんです。
例えば,離婚事件やDVの事件では,児童虐待の問題が潜んでいることが多くあります。また,児童相談所の嘱託弁護士として対応することもあります。高齢者や障害者に対する虐待問題も、自治体の福祉課へ法律面のサポートなどをすることもあります。
企業再生は事務所として力を入れて取り組んでいます。
もともと法科大学院生のとき、現在の事務所の所長の講義を受けて企業再生に関心を持ったことが、いまの事務所に入るきっかけでした。
経営状況が悪化している企業を破産ではなく、再生させるための手助けをすることは社会的にも意義あることだと思い、やりがいも感じます。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
当たり前のことですが、依頼者の話をよく聞くことが大切だと思っています。依頼者の話すことが事件に関係しているとは限りません。そういうときに関係ないと話を遮るのではなく、しっかり聞くことを大切にしています。
法律の要件と関係なさそうな話の中に依頼者の本音が含まれていたり、事件の重要なポイントが隠されていることもあるからです。こちらからも質問をするなどして、依頼者が話したいと思っていることはできるだけ話してもらうようにしています。
ーー弁護士をしていて喜びを感じるのはどんなときですか?
事件を無事に解決できたときはもちろんですが、依頼者からその後の報告をいただいたときはうれしいですね。
少年事件で担当した子どもが「頑張ってるよ」と教えてくれたり、DV被害を受けていた女性が新天地で生活の基盤を築いたと報告してくれたり、再生した企業の名前を街中で見かけたり、自分が関わった人たちが人生に困難を感じている時期を抜け出して、明るく生きていることを知ると、弁護士になって良かったと思います。
問題が悪化する前に、早めの相談を
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
休日は家族と過ごしています。コロナ禍なので、家の中で過ごすか近所の公園に行くことが多いです。
あとは、体力が落ちないように筋トレをするようにしています。柔道は学生時代に引退してしまったのですが、総合格闘技に興味があって、機会があればチャレンジしてみたいと思っています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
依頼者が相談しやすい、身近な弁護士になることが理想です。また、いまは企業再生を所長が中心となって行っているのですが、所長のもとでしっかりと研鑽を積み、いずれは自分が主力となって依頼者に貢献したいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えていて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
起こってしまったことを変えることはできません。事態は日々刻々と変わっていきますので、問題が悪化する前に、早めに相談に来てほしいです。
相談に来てもらえれば、問題の分析や、何をするのが望ましいのかという助言ができると思います。お気軽にご相談ください。