先入観ないフラットなヒアリングと丁寧な説明で最善の解決へ導く
交通事故と刑事事件に注力
ーー弁護士を目指したきっかけや理由について教えてください。
大学で進路を考えたとき、ちょうど制度ができたばかりの法科大学院に進学してみようと思ったことがきっかけです。当初は法曹三者(弁護士、検察官、裁判官)のどれを目指すかに悩んでいたのですが、司法修習で勉強を進めるうちに、弁護士の実務に興味を持つようになりました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
交通事故と刑事事件です。
交通事故については、所属している事務所で依頼が多いこともあり注力しています。刑事事件では、依頼者の社会復帰や更生の機会に関われることにやりがいを感じています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
ある土地の境界が争われた事件が印象に残っています。依頼者が考えている土地の境界線と、法務局が認定した境界線が異なっていたため裁判で争いになった事件でした。
時間がかかりましたが、境界線の根拠となっている資料をくまなく調べていくうちに、法務局の資料に根拠がないことをつきとめ、こちらの言い分を認めてもらうことができました。
土地を失わずにすんだため依頼者からも大変喜んでもらえたことが印象に残っています。
また、これも不動産が関わる事件ですが、登記名義が問題となったケースで依頼者の土地を守ることができた事件も印象に残っています。
あるとき依頼者のもとに、問題となった土地の登記名義人の長男の子孫の代理人を名乗る会社から、土地を売却するので協力してほしいという連絡が来ました。
しかし依頼者は、「登記名義人の長男からその土地を売ってもらった」という話を父から聞いていたため協力を拒み、私のもとに相談にきました。
その土地は、依頼者が固定資産税を長年支払っていて、事実上所有していると評価できる土地でしたが、土地の登記名義は明治時代に亡くなった人のままでした。
そこで、私はその土地の名義を依頼者に移すために奔走したんです。登記名義人の20人以上に及ぶ子孫全員に対して裁判しなければならなかったため、長い時間がかかりましたが、最終的に依頼者に土地の登記を移すことができました。
こちらも依頼者からとても感謝されたこともあり、印象に残っています。
ーー仕事をするときに心がけていることは何ですか?
依頼者の話を聞くときは、先入観を持たずフラットに聞くことです。また、難解な法律用語などは使わずにわかりやすく説明することも心がけています。
1日も早く相談するのが解決への早道
ーー休日はどのように過ごしていますか?
休日はゴルフや釣りをしてリフレッシュしています。
釣りは瀬戸内海でしていて、タイ、ウマヅラハギ、ハマチ、ブリなどが釣れます。釣った魚はもちろん持ち帰り、自分でさばいて食卓に並べています。
家ではゲームをしたりもしますが、仕事と切り離したいので法廷もののゲームには手を出さないようにしています。
ーー今後の展望について教えてください。
いろいろチャレンジしたい思いもありますが、とにかく今後も目の前の事件を一つ一つ丁寧に解決していきたいと思います。
チャレンジしたい分野としては、建築士と連携し、近年問題になっている欠陥建築の事件を手がけてみたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
悩みを抱えたら、とにかく早めに相談に来てほしいと思います。早期に相談してくれれば、よりよい解決ができたと思うケースはよくあります。
借金に悩む相談者が、私のところに相談に来る前日に、債権者である消費者金融からの請求に応じて支払ってしまったということがありました。
相談をよくよく聞いてみると、借金は20年以上前のもので、相談者の借金かどうかも疑わしいケースでした。つまり、支払ってしまう前に相談に来てくれれば、支払わずにすんだかもしれなかったのです。その方は結局、破産手続きをしなければならなくなりました。
このように、すぐに相談に来てくれたら容易に解決できるケースもあります。悩みを抱えていたら、ためらわずすぐに弁護士に相談してほしいと思います。