宮川 渉 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
自分のなかでは、ざっくりと社会の役に立つ職業に就きたいと考えており、社会のインフラに貢献する職業に興味がありました。
弁護士というより法律家を目指すきっかけは、法の番人として裁判がもつ社会的意味の大きさ、冤罪が冤罪を受けた人の人生を狂わすことがあることなどを知り、身勝手ながら、自分がその裁判に関われば、これらを防げるのではないかと考えたことですね。
ロースクールでは、東京に片道2時間かけて通っていたので、時間の効率的な費やし方を身につけたことは、現在にも活きていると思います。
今までの経験と現在の仕事内容
民事事件で言えば、交通事故、売掛金の回収、離婚、会社関係の事件などを、刑事事件でも否認事件について弁護活動をするなど、非常に多岐にわたる種類の事件に携わっておりますし、近所関係でのトラブルに関する話に関連した事件を扱うなどの事件もまかされております。
群馬県は専門に特化して業務に従事するという状況ではありませんので、いろんな事件を扱っているのが現状です。
印象に残っていることは、不倫の慰謝料請求での案件で、敗訴同様の和解で終了したにもかかわらず、依頼者から一生懸命にやってもらえたということに感謝の言葉をいただいたことですね(うれしかったというより複雑な気持ちになったという意味で印象に残ったものです)。
仕事をする上で意識していること(弁護士としての信条・ポリシー)
弁護士は紛争を解決するのではなく、紛争にならないよう、紛争になっていても大きな問題に発展しないようにするためどうすればよいかを依頼者や相談者と一緒に考え、導くのが第一だと思っております。
紛争になれば、依頼者にとって解決しなければならない問題となるのは当然です。ただ、紛争になる問題点や拡大していく原因を他の事件で見ているからこそ、弁護士のもとに相談に行き、紛争とならないよう解決し、あるいは紛争が大きくならないような対策をしてもらいたいと思っております。そのために、様々な解決策があるということを提示し、考えてもらう手助けをしています。
個人的な信条としては、笑顔を大事にすることです。依頼者が弁護士に頼むのはよほどの事案で、不安になっているからだと思います。少しでも依頼者の心理的負担を取り除き、安心してもらい、自分のことを信頼してもらうために笑顔で、でも言うべきことをしっかり言うことを心がけたいと思っております。
関心のある分野
関心のある分野は数えきれないほどありますが、強いてあげると、未成年者と高齢者に関する問題です。
少年事件においては、少年が抱えている問題と一人の人間として対峙することになります。例えば、弁護士として、少年のために親との環境を調整したり、学校や裁判所との連携を図ったり、どんな言葉をかけてあげるのが少年の更生につながるか、逆に悪影響を与えてしまうのかを考えるわけです。
自分が少年の将来に与える影響が大きい役割にあることから、そのためにどうやって活動していけばいいのかということに強い関心があります。
また、高齢者問題にも興味があるというのは、昨今の超少子高齢化社会への進行が不可避の状況にあるからです。これからは弁護士が後見人として財産管理をするのだけでは不十分といえます。
具体的には、高齢者自身が知らない間に抱えることになってしまった法的トラブルを弁護士や周囲の関係者が早期に発見し、迅速に解決するための体制を構築することや、高齢者が亡くなる前後に生じうる法的リスクを未然に回避できるような状況を整えることが、ますます重要になってくると思います。そのためには、高齢者の方と関わる方全てと上手く連携をとり、人間関係の構築を図ることが大切だと思います。
ページを見ている方へのメッセージ
私は、弁護士というのは小さい時には、自分が関わる世界ではないというような、雲の上の存在だと思っておりました。しかし、私自身が弁護士になって思ったことは、このページを見ている方と何にも変わらないということです。
皆さんが抱えている仕事は他の人に代替できないものです。それが私にとって弁護士という職業にすぎないのです。弁護士は敷居が高いわけではありません。お金がかかるからそう思う部分もあるかもしれません。しかし、紛争が顕在化すると、余分に費用と時間がかかるものです。だから、困ったことがあれば、それが大きくならないうちにすぐに弁護士に相談に来てもらいたいのです。
結果として、弁護士に相談したら、何も問題ないという回答をもらえるだけでも、心理的な負担は変わると思います。一人で抱えこまないという意味でも、弁護士に相談をしてもらいたいと思います。