地域密着の弁護士として、依頼者にしかわからない不安や痛みに丁寧に寄り添う
テレビドラマの主人公に憧れて弁護士を目指す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
小学生の頃に、「正義は勝つ」という織田裕二さんが出演していたテレビドラマを見て、弁護士が法廷に立つ姿に憧れを持っていました。
その後ロースクールに進学して、弁護士の仕事を実際に見る機会があり、弁護士になりたい気持ちがより一層強くなりました。弁護士が依頼者の相談を受けて、話している中で解決の筋道が見えていき、依頼者にすごく感謝されている姿を見て、人に感謝される仕事なんだと実感したんです。
今、事務所を構えている直方市は、私の出身地でもあります。このエリアは、弁護士に相談する習慣があまりなく、何か問題があったとしても地元の有力者に相談するとか、弁護士に依頼するとしても、市内ではなく車で30分離れた福岡市や北九州市までわざわざ行く人もいます。
でも、弁護士のニーズがないわけではありません。もっと弁護士に相談しやすい環境を作れれば、便利だし、地元の役に立てると思い、地元で事務所を開設しました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
交通事故に注力しています。交通事故の被害者に、賠償という形で関わることで、被害者の苦痛を緩和し、安心に変えることができるという点に、やりがいを感じています。依頼者に感謝されることも多いです。
ーー依頼者と接するときに心がけていることは何でしょうか。
交通事故の被害者は、自分に何か原因があってそういう事態になったわけではないので、なぜ私がこんな目に遭わなきゃいけないのかとお考えの方が少なくありません。その後、保険会社とのやり取りでさらに苦痛を感じる方も中にはいます。
そういった苦痛は、当事者にしかわからない面があります。私もできるだけ理解するように、想像力を働かせるようにしています。
特にむち打ちは目に見えないですが、できる限り配慮するようにしています。
できるだけスピーディな対応を心がけていますが、保険会社や警察の都合で時間がかかることもあります。そういった場合には、どういう状況なのかを依頼者に説明するように努めています。
依頼者の感謝が原動力。依頼者に前向きになってほしい
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードはありますか。
性犯罪の被害を受けた女性の代理人をしたことがありました。職場内でのことだったので、職場で相談できず、ご自身の配偶者にも相談できなくて、相談に来ました。
加害者に賠償金を支払ってもらう示談をして、職場にも配慮をしてもらう約束をして、無事に終わったときに、依頼者から感謝の手紙をもらいました。「元気をもらいました」などの感謝の言葉を読んで、弁護士冥利に尽きるなと思いました。その手紙を見ただけて、私も仕事を頑張る力がわいてきます。
ーーやりがいを感じるのはどのようなときですか。
依頼者の方が前向きな表情をされたときです。相談に来たときには暗い顔で下を向いていたけれど、終わったときには晴れ晴れとした表情で、笑顔で帰っていくのを見ると、よかったなと思います。
困ったときには弁護士への相談も選択肢の一つに入れてほしい
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
休日は子どもと遊びに行くことが多いです。先日はディズニーランドに行ってきました。
趣味は読書です。法律や仕事に関する本、小説、自己啓発系や筋トレなど、ジャンルを問わず読んでいます。
最近読んで面白かった本は、「あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問」という、ひすいこうたろうさんの本です。この本によると、高齢者のアンケートで、人生を振り返って後悔していることという質問に90%の人が「冒険しなかったこと」と答えたそうです。自分も将来、亡くなる前に後悔しなくて済むように、できるだけ冒険していきたいなと思います。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
地域で頼られる弁護士、法律事務所でありたいと思っています。
直方市にも弁護士は徐々に増えてきましたが、他の地域に比べたら十分ではないですし、弁護士に相談する習慣や認知度はまだまだ低いと思います。
何か困ったときに弁護士に相談しようと思ってもらえるように、地道に活動していきたいと思います。
今後、力を入れて取り組んでいきたい分野には、企業の事業承継があります。経営者の方が亡くなったときに、事業承継が上手くいかないと、企業自体の業績が悪化していくことがあります。従業員も離れていくし、地域にとってもよくありません。こういった問題は、遺言を書くなどの対策をすれば防ぐことができます。そういったことのお手伝いもやっていきたいと思っています。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
いきなり弁護士の法律相談を予約することはハードルが高いかもしれません。まずは、身の回りの方に、弁護士へ相談することはどうか、聞いてみたらどうでしょうか。周囲にも弁護士を使って問題を解決した経験のある人がいると思います。そういう話を聞いて、弁護士に相談するイメージが具体的になっていったらいいなと思います。
私としては、悩んでいる人にはもちろん相談に来ていただきたいですし、身の回りの誰かに相談したときにはその人がうちの事務所を紹介してくれるようになればいいなと思っています。
いろいろな選択肢の1つとして、弁護士への相談もぜひ検討してみてください。