中野 和信 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
自分の考えでやっていける職業が良いと思い、弁護士を目指しました。修習生になってから裁判官とも迷ったけれど、実際に見たら全然自由ではないイメージが強かったので弁護士に決めました。
弁護士として気をつけていること
ある意味お客さん商売なので、お客さんが何を欲しているのか気付く能力が必要です。相手が本音で何を求めているかを察し、何を提示できるかを常に考えています。
弁護士としてやりがいを感じるとき
難しいと思われる事件を解決し、依頼者の方が喜んでくれた時です。以前、ご主人が電信柱に車でぶつかり死亡した案件を扱いました。
実は保険がでるはずだけれど、ご主人が飲酒した証拠(血液にアルコール反応あり)が出たため、奥さんは保険会社に支払い拒否をされました。しかし、奥さんは「主人は糖尿病なので絶対に飲酒するわけがない」と真摯に私へ訴えたので、私はこの案件を引き受けました。
調べると、血液が一定条件の基で腐敗するとアルコールを産生することがわかりました。警察がご主人の血液を調べたのは9月の暖かい時期で、しかも事故のずっと後だったのでその可能性は高いと思いました。
また、ご主人が糖尿病ということで、なお一層アルコールを産生する可能性が高いだろうと考え、その研究が書かれてある論文等を探しました。それを基に主張を覆し、保険会社と勝訴的な和解することができました(奥さんに保険も支払われることが決まりました)。奥さんを信用して裁判を頑張り、結論を出せて本当に良かったと思います。奥さんに大変感謝されました。
弁護士になって大変だと感じること
書面書きです。朝~夕方までは相談や打ち合わせ、裁判があるので書面を書く暇はなかなかありません。朝早く起きる等していかに時間を作るかが大変です。
関心のある分野
先物や証券など投資関係の事件に関心が高いです。弁護士になりたての頃から先物の問題に興味を持ち、取り組んでいたので全国紙にのったこともあります。現在、福岡先物証券被害研究会で代表幹事をし、皆で毎月一回研究会を開き、研究会に来た依頼を分担して担当することにしています。
今後の弁護士業界の動向
競争が厳しくなるのかなと思います。従来通りの弁護士スタイルでやっていると非常に厳しい時代です。今の時代は、いろいろな事件を掘り起こして新しい取り組みを行っていかなくてはなりません。新しい分野に積極的に取り組む姿勢であれば、弁護士の人数が増えてもアピール力があるし大丈夫だと思います。
ロースクール制度について
ロースクールで消費者法の講師をしていました。ロースクールの授業は本当の意味で実務的かは微妙なのでもっと実務的なものを取り入れた制度が整えばいいと思います。制度が充実していないにも拘わらず、修習期間も短くなったので可哀相です。