- 遺産分割
婚姻外の子の相続分についての遺産分割
相談前の状況
非嫡出子(婚姻外の子)側の代理人として、相手方(配偶者、嫡出子)と遺産分割をしなければならない事案でした。
被相続人の財産が複雑で、かつ、感情的な対立もあったため、取り分に細かい争いが生じる可能性がありましたし、また、協議が長期化する可能性が高い事案でした。
協議の長期化のデメリットは、相手が金銭の管理をしている場合、こちらに金銭が支払われる時期が遅くなることや、相続税の支払いが困難になったり、相続税における課税免除の特例が使えなかったりすることが挙げられます。
解決への流れ
依頼者とじっくり協議した結果、早期解決が一番の希望であることを依頼者から確認し、裁判手続きに移行せず任意での解決を目指して、相手方と交渉しました。
また、本件は相続税が発生する事案でしたので、連携している相続に強い税理士に依頼し、相続税の申告をお願いしたり、相手方から提出された被相続人の運営会社の会計資料をチェックしてもらったりしました。
最終的には、遺産整理も滞りなく終わり、取り分についても法定相続分どおりに相手方から支払いを受けることができました(また、偶発的な事情も相まって会社株式の評価額を上昇することができたため、当初の相手方提示の取り分よりも1000万円以上の増額ができました)。
遺産分割協議は、調停などの裁判手続きに移行すると、平気で1年、2年かかりますが、この事案は相続税の申告の期間(10か月)を目安にまとめることができました。
中川 雅之 弁護士からのコメント
早期に解決できたのは、やはり双方ともに代理人がついたことが大きいといえます。
双方に代理人がつけば、法律に基づいた妥当な調整を相互に行うことが可能ですので、結果的に裁判手続きを利用することなくスピーディーな協議が可能になります(もちろん、事案にもよります)。
また、今回の場合、双方に税理士もついていたため、会計の面でもスピーディーな解決が実現できました。
依頼者としても、早急に任意でまとまったことが、その後の状況等からしてベストな選択になったようです。
私としては、依頼者にとって非常にメリットのある分割協議をすることができ、また、依頼者ご自身にご満足いただけた事案でしたので、やりがいのある案件でした。
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