川口 敦士 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
特に決定的な動機があるわけではなく、いくつもの要因が重なって弁護士を目指すようになりました。
私は、大学の法学部を卒業後にプログラマーとして会社勤めをしていたのですが、どうしても定年まで会社勤めを続けるというイメージが湧きませんでした。また、プログラマーは取引先とのやり取りが主なので、エンドユーザーの顔が見える仕事、仕事の成果をダイレクトに感じられる仕事がしてみたい、という思いもありました。
そんな頃、ちょうどロースクール制度ができ、「法科大学院を卒業すれば司法試験の合格率は7~8割程度になる」と言われるようになりました。学生の頃は、法学部と言ってもあまり勉強に熱心でなく、弁護士になろうと思ったことも全くなかったので、改めてきちんと法律に向かい合いたいという気持ちもどこかにあったように思います。
こういった様々な思いや条件が重なったので、これをいい機会に、思い切って弁護士を目指してみようという思いに至りました。
弁護士としての信条・ポリシー
弁護士の人数が増えてきているとはいえ、今でも弁護士に相談すること自体を敷居が高いと感じる方が多くおられます。何ヵ月、何年も前から相談してみたいと思っていたけど、なかなか勇気が出ず、ようやく勇気を振り絞って相談に来たとおっしゃる方も少なくありません。
弁護士は、市民の方にとって、普段なかなか接する機会がない場合もあるので、「近寄りがたい」「怖い」というイメージがついてしまいがちのようですが、弁護士も皆さんと同じ人間です。構えずに、気軽に相談していただけたらと思います。
相談内容は皆さん様々だとは思いますが、相談にお越しいただいた際には、少しでも来てよかったと思っていただけるよう、こちらとしても最大限知恵を振り絞って相談に臨むようにしています。
関心のある分野
遺言制度の活用に興味があります。高齢化社会といわれるようになって久しいですが、現時点でも遺言制度の活用は浸透していないように思います。両親が、自分の子ども達の為を思ってせっかく遺された遺産を分け合うにあたって、子ども達の間で熾烈な利権争いに発展しているという悲しいケースも少なくありません。身内で揉め合うことは辛いことですし、なにより、こんな状態になることは、亡くなられた方も望んでいたわけではありません。
生前に遺言書を作成することは、「自分がもうすぐ死ぬような感じがする」と、マイナスのイメージに思われがちです。また、「自分には遺言書を作るほどの財産はない」「書いても意味がない」とお思いの方も多いようです。
しかし、遺言書は何も堅苦しい文章でなくても構わないのです。遺言書は「家族に対する最後のラブレター」などとも言われており、書くことによって家族や大切な人への思いが整理できるという意味もあります。また、何度も書き直す事もできます。普段は言いづらい感謝の気持ちや、思い出話なども添えても良いと思います。
是非、多くの人が気軽に遺言書を書く意識が広まればいいな、と思います。