
羽田野 桜子 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
学生時代、女性として自立して生活するために、手に職を持ちたい、何か資格を取りたいと考えていました。ちょうど大学が法学部で周囲の友人にも司法試験を目指す人が多かったので、自然と自分も弁護士を目指すようになりました。また、弁護士は、組織に属さず自分の信念に基づき活動できるというその独立性も魅力でした。
今までの経験と現在の仕事内容
これまで、離婚やDV問題、交通事故、遺産分割、債務整理などの様々な民事事件から、少年事件などの刑事事件まで、幅広く携わらせていただいています。
現在は、特にDVなどの夫婦関係に悩む女性からの相談が多く、また児童相談所と連携して子どもの児童虐待問題にも取り組んでいます。子育てや夫婦問題などの悩みは、女性弁護士の方が話しやすいというお声も多く、女性弁護士の需要の高さを実感しています。
弁護士としての信条・ポリシー
依頼者の気持ちに寄り添える、よき相談役としての弁護士でありたいと考えています。
弁護士のもとに相談にこられる方は、大なり小なり、ストレスや不満などの心労を抱えておられる方が多いです。そのような相談者に対して、弁護士として、まずは話をじっくり聞き相談者の気持ちを受け止めること、言葉には現れない依頼者の想いまで読み取ること、不安を取り除くことを心がけています。
例えば、離婚に関する相談で事務所を訪れていても、よくよく話を聴けば、依頼者が求めるものが離婚とは別にあることも多いのです。
その一方で、物事の大局を見逃さないよう、第三者としての冷静な視点は決して失わないように心がけています。
大変なことも多い仕事ですが、事件が解決し、依頼者が明るく前向きな気持ちで人生をリスタートしようと思えるようになってくださった時には、弁護士として本当に嬉しく感じます。
関心のある分野
女性の立場から、女性や子どもの人権問題にはこれからも携わっていきたいと考えています。現在は、児童相談所と連携し、虐待を受けた子どもの事件に関わることが多く、虐待の多さや問題の根深さを痛感しています。虐待の背景には、貧困や教育の問題が隠れていることが多く、子育て中の女性の支援は欠かせないと考えています。弁護士としての関わりの中で、できる限り女性や子どもの立場に立って、力になれることを探っていきたいと思います。